ルナ先生日記

浜松市中区佐藤にあるルナ動物病院 院長のブログです。 動物病院の先生は日頃こんなこと・あんなことを感じています。 ぜひおたのしみください。

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猫のワクチンについて

カテゴリー │予防・ワクチンなど

猫ちゃんにワクチン接種をされている方、いらっしゃいますか~?

ネコの免疫不全ウイルス(俗名:猫エイズ)のワクチンが、8月5日に販売開始されるそうです。

当院の患者さんが『ネコのきもち』に掲載されていたと、2ヶ月も前に教えてくれたのですが、その時には私自身情報を持っていなかったので、「不明です」とお答えしてました。
しかし販売されても、皆様からのご要望があれば導入を検討しますが、当院ではしばらく導入はしないでしょう。
エイズワクチンの有用性がないからです。

蔓延している白血病に対するワクチンですら、年間数える頭数しか接種できていません。
10本入りの箱を購入しても、期限が過ぎて破棄しなくてはいけないワクチンが必ず出ています。
5本期限が過ぎたからといって、返品はきかないので、正直もったいないです。

当院ではネコの3種混合ワクチンと5種混合ワクチンを使用してます。

3種のワクチンはヘルペスウイルス、パルボウイルス、カリシウイルス
5種のワクチンには上記+白血病とクラミジアが入ってます。
当院では
3種は屋内の猫用、
5種は屋外に出る猫用と分けています。

白血病や猫エイズは治せない病気で、しかも白血病はグルーミングだけでも感染する場合があります。
エイズはケンカや交配で蔓延します。
ノラ猫ちゃんは目ヤニ・鼻水は当たり前、白血病やエイズも持っている可能性が高いので、ワクチンが必要になるのです。

しかし、外に出ない猫ちゃんは
白血病の猫ちゃんに接触する可能性がないなら、白血病は必要ありません。
空気感染するネコかぜは網戸からも侵入するかもしれません

極論を言うと、屋内だけの猫ちゃんには3種のワクチンも必要ないでしょう。

ワンちゃんのワクチン同様に
正直言うと、
猫ちゃんのワクチン接種もしたくない。
猫ちゃんにはワンちゃんのようなアレルギーは少ないのですが、
特に白血病の入ってる5種のワクチン接種後に体調不良になったり、悪性の肉芽腫になる場合があるからです。
エイズワクチンはどうなんでしょうか?
副作用の問題は?
詳しいことがわかれば、後日ご報告します。

しかし当院のルールとして、かぜなど感染症の院内感染防止のため、手術や入院の場合はワクチン接種を義務化してます。
いろいろな病気の猫ちゃんが来院するので、病院としては仕方がないと思っています。

みなさんも、病院にお世話になる可能性があるなら接種しておいたほうが無難でしょう。



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この記事へのコメント
共感します。うちの猫さんは1歳です。ワクチンは2回しています。
完全室内ですがてんかん発作を起こします。初めて発作を起こした時に病院に連れて行ったのですが血液検査など、
よほど嫌だったのかゲージに入れるだけで発作、もう見ていてかわいそうなので
病院には行かず
心臓病、てんかんに効くサプリメントを
あげています。

発作の頻度は減りました。

動物って、しゃべれなくてストレスためる事多いと思うんです。

私も完全室内なら多少なりとも副作用があるワクチン必要ないかなと思いました

病院から帰って口呼吸して発作を起こす猫さんを見ると、胸がつまります。

なので今はこの子が幸せならそれが1番いいかなと。

飼い主さんの考え方ですね。
Posted by りん at 2014年12月10日 23:58
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