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2010年04月24日

『扁平上皮癌』犬の癌もいろいろあります

うちのルナちゃんに悪性腫瘍が見つかり手術しました。
ルナちゃんは
1歳のときからアトピーで、現在までステロイドを切らしたことがありません。
3歳のとき、角膜びらんがなかなか治らず、眼瞼内反症の手術をしました。
5歳のとき、乳腺腫瘍が見つかり、左弟4・5乳腺切除および子宮卵巣摘出手術をしました。
8歳のとき、股関節形成不全による変形性関節症で後ろ足をつけないほど痛がりサプリ開始。
11歳の今回、1週間前から足をつかなくなり・・・
『また関節炎が痛んできたのかな~』と関節炎の治療をしていたら、
なんと、足の爪がもげてしまったのです。
『外傷かな~』と治療しても、
わずか1週間で腫れがますますひどくなり、潰瘍状態に・・・
ただごとではないっ!!こうした場合、感染か?腫瘍か?まず考えます。
FNBといって針を刺し細胞を採取して顕微鏡でチェックします。
すると、
炎症細胞ではなく角化細胞しかみることができません。
こっ、これはっ!!
次に、レントゲンで骨の異常がないか?チェック
幸い骨への浸潤はありません。
即日手術です。
見た目、鳥さんの足のようになりましたが、
翌日から痛みがなくなったルナちゃんは全開バリバリ。
じっとさせていることに骨が折れました。
病理の検査結果は
『扁平上皮癌』
黒ラブの爪下扁平上皮癌は教科書にも載っている典型例です。
とりきれていれば、再発もなく予後良好です。
しかし、念のた局所抗癌療法を実施。
これで、あと4年は生きようぜっ!!
がんばれ!!ルナちゃ~ん。

当院で行う局所抗癌治療は、
Ⅰ.放射線治療を金銭的、時間的な制限でできない場合。
Ⅱ.手術のマージン確保が十分でなく、取りきれていないと考えられる場合。
Ⅲ.念のため~と、
行う場合に実施されます。

当院で行う局所抗癌療法は2通りあります。
①抗がん剤をエピオドールとウログラフィンに混ぜ注入する、
局所抗がん剤注入療法。(島田市の小川先生らの方法)
②抗がん剤をエタノールとジアグノグリーンとPH調整液に混ぜ注入し、
レーザーやスーパーライザーで加温・照射する、光線力学・温熱療法。(鳥取大の岡本先生らの方法)
状況で使い分けていますがレポートを読む限り、代替療法としてはなかなかよさそうです。
実際、当院でも実績を上げています。

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http://lunahp.hamazo.tv/t2383745
この記事へのコメント
この指先の扁平上皮癌で、
3年後に肺への遠隔転移が診られた症例報告がありました。

ルナちゃんは、
全身への抗がん剤は行っていませんが、
念のためピロキシカムを投薬しています。

現在11歳のルナちゃん。

がんばって長生きしてね~。
Posted by ルナ動物病院ルナ動物病院 at 2010年07月24日 19:25
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