ルナ先生日記

浜松市中区佐藤にあるルナ動物病院 院長のブログです。 動物病院の先生は日頃こんなこと・あんなことを感じています。 ぜひおたのしみください。

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血液バンク登録制度

カテゴリー │病気

血液バンク登録制度
動物医療での輸血は難しく、人のような血液バンクはありません。
血液があれば助けることができる命も多くあるのです。
そこで当院では、輸血ボランティアを募り血液バンク登録制度を立ち上げました。

登録するためには、ドナーになるための条件があります。
ご登録希望の方はご来院していただき、血液型検査(実費3150円のご負担お願い申し上げます:
登録されない方でも血液型検査5250円はいつでもできるので申し付け下さい。)を実施いたします。
検査後、血液型カードをお渡しし、登録完了となります。
※この記事は病院HP引越しのため、旧HPから一部転載しております。

ドナーの条件
(ご協力いただける方の条件)

①犬は体重10kg以上、猫は4kg以上。(大型犬のほうが望ましい。)
②満1歳以上、満8歳以下。(獣医師の判断で満11歳まで可能。)
③過去に輸血を受けたことがないこと。
④前回の供血から2ヶ月以上経過していること。
⑤犬はフィラリア感染していないこと。
⑥犬は狂犬病予防注射を毎年行っていること。
⑦身体一般検査で問題のないこと。
⑧無麻酔で頸静脈(首の血管)から採血可能であること。
⑨病気であった場合、その病気が治癒していること。


供血依頼について
(ご協力いただく場合は)

①血液が必要になった場合は、当院より電話にてご依頼いたします。
②ご都合がよろしい時間に病院にご来院いただき、動物を3時間ほどお預かりいたします。
 基本的に送り迎えなどは供血動物の飼主様にお願い申し上げます。
③身体一般検査、必要ならば血液検査 (費用は受血患者様のご負担となります。)
④採血後、異常がなければお迎えに来て頂きます。
⑤採血は頸静脈から行うため、 頸部の毛刈りの許可をいただきます。


今回輸血にご協力いただいた、元気ちゃんです。
血液バンク登録制度ワンちゃんには大きく分けて3つの血液型があります。
その中で、輸血するのに必要な血液型がDEA1.1陽性か陰性かの2つです。
元気ちゃんの血液型はDEA1.1陰性でした。
ねこちゃんの血液型もA型・B型・AB型の3種類が知られています。
血液型を院内検査できるようになったことで、迅速に輸血できるようになりました。
血液バンク登録制度今回輸血が必要なワンちゃんも陰性で、クロスマッチ検査でも問題ありません。
元気ちゃんに至急連絡、400mlの献血にご協力していただきました。
通常10kg以上で200ml、20㎏以上のワンちゃんで400ml、
5㎏以上のネコちゃんで50mlの月1回の献血は安全にできるといわれています。
当院の規模では、ご協力いただく機会は年に1回ある程度です。
血液バンク登録制度しかし、献血のお願いはいつも突然です。
田邊 元気ちゃん
急なお願いを快く引き受けていただき、本当にありがとうございました。
ご協力のおかげで、大切な命を救うことができました。

輸血でたすかったワンちゃんからのメッセージです。
血液バンク登録制度当院の登録ワンちゃんは9頭おりますが、
すでに3頭は年齢と病気で引退しております。
その他のワンちゃんも年々歳をかさね、引退年齢が近づきます。
皆様のボランティア精神だけがたよりです。
毎年新しいワンちゃんが一人でも登録していただくと、この制度を継続していくことができます。
上記の条件に当てはまるワンちゃん・ネコちゃんは、
ぜひご協力お願い致します。



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