『トラバサミ事件』その後

ルナ動物病院

2008年12月16日 21:24

『トラバサミ』の猫ちゃんは、血液検査で異常はあるものの、腐りかけている脚の治療にも耐え、食欲もあり、経過良好です。
保護してくれたお母さんが飼ってくれることになり、名前がつきました。
「桃」ちゃんです。
まだ症状が落ち着くまで入院ですが、退院しても温かい家庭がありホッとしています。

許されないのは、わなをかけた人間です。
県の森林整備課、鳥獣保護員に見回りの強化をお願いしました。
この担当者までに行き着くのに大変でした。
まずは保健所生活衛生課に問い合わせ、農林水産課に回してもらい、
県の森林整備課にたどり着いたのです。
みな初めてのケースのため、それぞれの担当者が対応できる課を探し出してくれ、
ようやくお願いすることができたのです。
今回の行政の担当者は、非常に対応が丁寧で気持ちよく、
スムーズにたどり着くことができたので、それぞれの担当者に感謝です。

次に、ついイラッとしたのが警察の対応です。
もちろん、このような事件を扱いたくないのはわかります。
理解できるのですが、それが電話の対応、口調にでているのです。
東警察署の対応した警察官も、はじめてのケースでめんどくささを感じているのがこちらに伝わりました。
昔の私ならケンカ腰になっていたでしょう。
40すぎて流石わたしも大人になりました。
まず、トラバサミの違法性をレクチャーし。
どのような法律違反になるか教え。
今後の警察対応まで、「こうしたらいいかも」程度に伝えました。

丁寧な口調で
『今回は飼い主不明猫がわなにかかったのですが、トラバサミに子供がかかってしまったかもしれませんね。こうなると刑事事件ですよね。今回わなを仕掛けた人に、こうした刑事事件になるような違法行為をしていることを理解させなければ、きっとこれからも同じことをするでしょうね。今回わたしが通報したにもかかわらず、警察が何も対応をしていないと、後々問題になることもあるかもしれませんね。マスコミにリークして、みのもんたあたりが取り上げてくれるかもしれませんよね。全国的な事件になると、県の鳥獣保護員である行政は見回り強化を約束してくれたのに、警察対応が比較されるかもしれませんね。・・・・。』

宮竹町は向宿派出所管轄だそうで、早速警察官が現場に急行し、
近隣のお母さんやお子さん方に、事件のことを話し、気をつけるように注意してくれたようです。
ありがたいことです。
このような対応こそが、次の犯罪への抑止力につながるのだと思います。

私たちが行っている『わんわんパトロール』の活動もしかりです。
帽子をかぶってうろうろするだけの、簡単な活動が地域防犯になるのです。

ネコちゃんの脚はこのような悲惨な状態です。
2度とこのような事故はあってはなりません。
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