2020年08月24日17:23
歯磨きトレーニング1・2 触ることに慣れましょう編~
カテゴリー │歯科・耳鼻咽喉科
当院の看護師さんは優秀で、ブログでこんな記事を投稿しています。
『歯磨きトレーニング1・2 触ることに慣れましょう編~』
動物の高齢化と室内飼育がすすむことで、飼い主様の意識も高くなり動物の口腔内ケアに対する考え方も変わってきています。
実際、当院でも週に1回以上は歯科処置の予約が入っていることが多くなってきました。
歯磨きは大切な健康管理で、寿命を延ばすことができます。
皆さん、早速実践してみませんか?
『歯磨きトレーニング1・2 触ることに慣れましょう編~』
動物の高齢化と室内飼育がすすむことで、飼い主様の意識も高くなり動物の口腔内ケアに対する考え方も変わってきています。
実際、当院でも週に1回以上は歯科処置の予約が入っていることが多くなってきました。
歯磨きは大切な健康管理で、寿命を延ばすことができます。
皆さん、早速実践してみませんか?
2018年12月12日15:43
歯科セミナー
カテゴリー │歯科・耳鼻咽喉科
昨日はDSファーマ原口さんによるスタッフ向け歯科セミナーがありました。
みなさんは、ワンちゃん猫ちゃんに歯磨きしてますか?
歯磨きしないと5日(人は28日)で歯石になり、とれなくなりますよ〜
歯周病の話しに始まり、歯磨きの方法まで充実したセミナーになりました。
みなさん、歯磨き方法、やり方がわからない方は是非ご相談くださいね。
みなさんは、ワンちゃん猫ちゃんに歯磨きしてますか?
歯磨きしないと5日(人は28日)で歯石になり、とれなくなりますよ〜
歯周病の話しに始まり、歯磨きの方法まで充実したセミナーになりました。
みなさん、歯磨き方法、やり方がわからない方は是非ご相談くださいね。
2017年10月09日13:36
唾液腺嚢胞
カテゴリー │歯科・耳鼻咽喉科
久々、病気についての投稿です。
首元が腫れていること、わかりますか?
これは「唾液腺嚢胞」と呼ばれる病気です。
何らかの原因(原因不明)で唾液腺が破裂すると、
唾液は刺激が強いため炎症反応で皮膚の下に唾液と漿液が溜まります。
ここに針を刺し血液混じりの粘液を吸引して、診断・治療を実施します。
吸引後ステロイドなど投薬すると一時的に腫れはおさまりますが、
破裂した唾液腺がふさがらない限り何度も腫れ、
たまりすぎると呼吸困難(私には経験がありませんが)になるそうです。
破裂した唾液腺を摘出すれば根治しますが、
唾液腺の破裂箇所がわからないため下顎腺・舌下腺(導管含む)を一括摘出します。
このワンちゃんの摘出手術も無事に終了。
抜糸後も再発せず、今のところ調子はよろしいようで・・・
再発しないことを祈りつつ、
感謝です。
このように唾液腺が口腔内の舌根部で腫れることもあり、
これが「舌下部粘液嚢胞」俗に言う「ガマ腫」です。
このワンちゃんのガマ腫は大きくありませんが、
口の中の袋を切開・開口させることで治癒します。
歯磨きによって口腔内を毎日チェックすれば、
早期発見につながりますね。
首元が腫れていること、わかりますか?
これは「唾液腺嚢胞」と呼ばれる病気です。
何らかの原因(原因不明)で唾液腺が破裂すると、
唾液は刺激が強いため炎症反応で皮膚の下に唾液と漿液が溜まります。
ここに針を刺し血液混じりの粘液を吸引して、診断・治療を実施します。
吸引後ステロイドなど投薬すると一時的に腫れはおさまりますが、
破裂した唾液腺がふさがらない限り何度も腫れ、
たまりすぎると呼吸困難(私には経験がありませんが)になるそうです。
破裂した唾液腺を摘出すれば根治しますが、
唾液腺の破裂箇所がわからないため下顎腺・舌下腺(導管含む)を一括摘出します。
このワンちゃんの摘出手術も無事に終了。
抜糸後も再発せず、今のところ調子はよろしいようで・・・
再発しないことを祈りつつ、
感謝です。
このように唾液腺が口腔内の舌根部で腫れることもあり、
これが「舌下部粘液嚢胞」俗に言う「ガマ腫」です。
このワンちゃんのガマ腫は大きくありませんが、
口の中の袋を切開・開口させることで治癒します。
歯磨きによって口腔内を毎日チェックすれば、
早期発見につながりますね。
2016年07月23日18:35
口蓋裂手術~フレンチブルちゃん4ヶ月齢~
カテゴリー │歯科・耳鼻咽喉科
先天性の疾患の中に『口蓋裂』という疾患があります。
この疾患は、ワンちゃんもネコちゃんもなります。
先日、ブログ『口蓋裂』http://lunahp.hamazo.tv/e3434965.html
にコメントをいただきました。
拾ったネコちゃんに口蓋裂があり、ミルクも飲めず今後のことをご心配されていましたが、ブログをご覧になり納得されたようです。
ブログのネコちゃんは手術でふさぐことが出来なかったので口蓋キャップを使用しましたが、成功したワンちゃんの手術症例も掲載いたします。
このワンちゃんは上顎が入り口近くから軟口蓋まで大きく裂け、鼻の穴と一体化しています。
この状態で4ヶ月齢まですくすく育ち、無事に手術することが出来ました。
手術は定法どおり、軟口蓋部分は三重に縫合、硬口蓋部分は左右の口蓋を切開し中央によせ二重に縫合しました。
手術は無事に終わり綺麗に縫合されていますが、2~3週間経つとだんだん開いてきてしまうことがあり、一回目の手術で治癒しなければ2回目や3回目の手術になることがあります。
このフレンチブルドックは4ヶ月齢で手術しましたが、
一般的に口蓋裂手術は年齢が若い方が成功するということです。
幼弱動物は全身麻酔のリスクもあり、小さすぎると縫合しにくいので、手術のタイミングは主治医の先生と相談しながら決めるといいでしょう。
手術1ヶ月後に手術部位のチェックをすれば、万が一開いていても成長期の間に再手術ができるでしょう。
しかし、このワンちゃんは手術後の症状も安定していたため、口蓋裂手術5ヵ月後、不妊手術を実施した時に縫合部の確認をしました。
この写真は、不妊手術時の写真です。
日頃の行いが良かったためか、このワンちゃんの手術は1回で成功しました。
病気の早期発見も、動物病院での健康診断があればこそです。
口蓋裂のような先天性疾患も、主治医様との連携が大切です。
1回の手術で治癒することもあるので、若いうちから主治医様にご相談するといいでしょう。
この疾患は、ワンちゃんもネコちゃんもなります。
先日、ブログ『口蓋裂』http://lunahp.hamazo.tv/e3434965.html
にコメントをいただきました。
拾ったネコちゃんに口蓋裂があり、ミルクも飲めず今後のことをご心配されていましたが、ブログをご覧になり納得されたようです。
ブログのネコちゃんは手術でふさぐことが出来なかったので口蓋キャップを使用しましたが、成功したワンちゃんの手術症例も掲載いたします。
このワンちゃんは上顎が入り口近くから軟口蓋まで大きく裂け、鼻の穴と一体化しています。
この状態で4ヶ月齢まですくすく育ち、無事に手術することが出来ました。
手術は定法どおり、軟口蓋部分は三重に縫合、硬口蓋部分は左右の口蓋を切開し中央によせ二重に縫合しました。
手術は無事に終わり綺麗に縫合されていますが、2~3週間経つとだんだん開いてきてしまうことがあり、一回目の手術で治癒しなければ2回目や3回目の手術になることがあります。
このフレンチブルドックは4ヶ月齢で手術しましたが、
一般的に口蓋裂手術は年齢が若い方が成功するということです。
幼弱動物は全身麻酔のリスクもあり、小さすぎると縫合しにくいので、手術のタイミングは主治医の先生と相談しながら決めるといいでしょう。
手術1ヶ月後に手術部位のチェックをすれば、万が一開いていても成長期の間に再手術ができるでしょう。
しかし、このワンちゃんは手術後の症状も安定していたため、口蓋裂手術5ヵ月後、不妊手術を実施した時に縫合部の確認をしました。
この写真は、不妊手術時の写真です。
日頃の行いが良かったためか、このワンちゃんの手術は1回で成功しました。
病気の早期発見も、動物病院での健康診断があればこそです。
口蓋裂のような先天性疾患も、主治医様との連携が大切です。
1回の手術で治癒することもあるので、若いうちから主治医様にご相談するといいでしょう。
2014年05月12日09:17
返信
カテゴリー │歯科・耳鼻咽喉科
下記メールでの質問がありました。
質問された方の携帯が、パソコンメールを迷惑設定しているのでしょう。
返信が戻ってきてしまうためブログで返信いたします。
質問
『初めまして。わたしは鹿児島に住むものです。愛猫の歯の病気?で「インターフェロン」を使う治療をすすめられました。5日連続投与をして1週間様子をみて経過がよければ5日連続投与という事でした。経過がよくなければ抜歯があると言われました。インターフェロンは身体に副作用はないのでしょうか?心配でたまりません。今朝はお腹が空いたらしくドライフードをゆっくりですが食べてました。痛みを早く治して(完治はないらしいですが‥)沢山食べさせてあげたいのですが治療が本当に安全なのか不安なのでメールしました。お時間のある時でかまいませんので読んでいただければ嬉しいです。』
質問された方の携帯が、パソコンメールを迷惑設定しているのでしょう。
返信が戻ってきてしまうためブログで返信いたします。
質問
『初めまして。わたしは鹿児島に住むものです。愛猫の歯の病気?で「インターフェロン」を使う治療をすすめられました。5日連続投与をして1週間様子をみて経過がよければ5日連続投与という事でした。経過がよくなければ抜歯があると言われました。インターフェロンは身体に副作用はないのでしょうか?心配でたまりません。今朝はお腹が空いたらしくドライフードをゆっくりですが食べてました。痛みを早く治して(完治はないらしいですが‥)沢山食べさせてあげたいのですが治療が本当に安全なのか不安なのでメールしました。お時間のある時でかまいませんので読んでいただければ嬉しいです。』
2013年01月31日19:37
歯の摩耗
カテゴリー │歯科・耳鼻咽喉科
何でも屋の獣医師にも得意、不得意があります。
エキゾチックの診察は、得意な先生をご紹介しています。
眼科は、結膜フラップ手術もやるんですが好きではない…
今回ご紹介する歯科も、歯内治療などできないので…
エキゾチックの診察は、得意な先生をご紹介しています。
眼科は、結膜フラップ手術もやるんですが好きではない…
今回ご紹介する歯科も、歯内治療などできないので…
2012年01月27日18:56
本日は口蓋裂のお話。
口蓋裂は生まれつき上あごに穴が開いた状態で生まれ、ミルクも飲めず、手術ができる月齢に成長することすら難しい先天性疾患です。
たとえ成長しても、くしゃみ鼻水の慢性呼吸器症状で日常生活は苦しいものとなります。
そんなかわいそうな猫ちゃんが来院しました。
他院で5回手術しても治らなかったということです。
口蓋裂
カテゴリー │歯科・耳鼻咽喉科
本日は口蓋裂のお話。
口蓋裂は生まれつき上あごに穴が開いた状態で生まれ、ミルクも飲めず、手術ができる月齢に成長することすら難しい先天性疾患です。
たとえ成長しても、くしゃみ鼻水の慢性呼吸器症状で日常生活は苦しいものとなります。
そんなかわいそうな猫ちゃんが来院しました。
他院で5回手術しても治らなかったということです。
2010年03月05日18:41
ホッペに穴が開く外歯婁・鼻から出血の鼻腔内歯婁
カテゴリー │歯科・耳鼻咽喉科
昨日行った歯科処置は3時間以上の大手術。
噛み付くため歯磨きができず13年間も放置。
歯石が重度付着し、
内歯婁・外歯婁ともにおきるほど歯槽膿漏が悪化していました。
歯槽膿漏によってもともと抜け落ちてしまった歯もあり、
結局19本もの抜歯が必要で費用は5万以上かかりました。
小さい時から歯磨きの習慣をつけることができていれば、
こうした無駄な出費はしなくて済むのです。
このような高齢になって全身麻酔で命をかけ、
何万もの費用もかけるなんて馬鹿らしいことだと思いませんか?
噛み付くため歯磨きができず13年間も放置。
歯石が重度付着し、
内歯婁・外歯婁ともにおきるほど歯槽膿漏が悪化していました。
歯槽膿漏によってもともと抜け落ちてしまった歯もあり、
結局19本もの抜歯が必要で費用は5万以上かかりました。
小さい時から歯磨きの習慣をつけることができていれば、
こうした無駄な出費はしなくて済むのです。
このような高齢になって全身麻酔で命をかけ、
何万もの費用もかけるなんて馬鹿らしいことだと思いませんか?
2010年01月24日15:20
歯石の付着による歯周病
カテゴリー │歯科・耳鼻咽喉科
動物も歯磨きが重要です。ここにあげる病気のほとんどが、歯磨きができれば防ぐことができるのです。『小さい頃から歯磨きの習慣』をつけるようにがんばりましょう。具体的な方法は当院にご相談ください。
すべての歯に歯石が付着しています。
歯石はばい菌のかたまりなので、血液に混入すれば全身にばい菌がちらばります。
歯石を超音波スケーラーで削り落とすのですが、動物の場合は、歯科処置をすることのためだけに全身麻酔が必要です。
そのための、術前の血液検査や麻酔処置にも費用がかかります。
歯磨きすることで動物の健康のためだけではなく、
飼い主様の負担も軽くできるです。
歯石を取り除くと、歯肉は後退しぐらぐらになっています。
このような歯は当然抜歯しなくてはいけません。
自然に脱落する場合もありますが、こうした状態で健康といえるでしょうか?
ぐらつかないまでも深い歯周ボケッとが形成されている場合は、
従来ならば抜歯しなくてはいけませんでした。
しかし最近は、
歯周ポケットに半導体レーザーを照射する方法が試されるようになりました。
殺菌・消毒・歯肉の引き締め・疼痛緩和に効果があります。
当院でも最近導入し施術し始めたばかりですが、
ぐらつかない歯ならば成績はいいようです。
このオレンジの光がレーザーです。
歯周ポケットに満遍なく照射し、
その後歯周病用の抗生物質をポケット内に注入します。
1週間後ポケットがあるようならば再注入しますが、
ほとんどの症例でポケットは埋っています。
歯科処置ごときで何万円也!!
非常にばかばかしい出費だと思いませんか?
しかも、歯石は動物の命もをおびやかすのです。
歯磨きをすれば、歯周病の予防だけでなくしつけにも絶大な効果があります。
麻酔をかけなければ何もできない!!
というワンちゃんにしないためにも、
飼い主様自身が、毎日口の中のチェックをしてあげましょう。
すべての歯に歯石が付着しています。
歯石はばい菌のかたまりなので、血液に混入すれば全身にばい菌がちらばります。
歯石を超音波スケーラーで削り落とすのですが、動物の場合は、歯科処置をすることのためだけに全身麻酔が必要です。
そのための、術前の血液検査や麻酔処置にも費用がかかります。
歯磨きすることで動物の健康のためだけではなく、
飼い主様の負担も軽くできるです。
歯石を取り除くと、歯肉は後退しぐらぐらになっています。
このような歯は当然抜歯しなくてはいけません。
自然に脱落する場合もありますが、こうした状態で健康といえるでしょうか?
ぐらつかないまでも深い歯周ボケッとが形成されている場合は、
従来ならば抜歯しなくてはいけませんでした。
しかし最近は、
歯周ポケットに半導体レーザーを照射する方法が試されるようになりました。
殺菌・消毒・歯肉の引き締め・疼痛緩和に効果があります。
当院でも最近導入し施術し始めたばかりですが、
ぐらつかない歯ならば成績はいいようです。
このオレンジの光がレーザーです。
歯周ポケットに満遍なく照射し、
その後歯周病用の抗生物質をポケット内に注入します。
1週間後ポケットがあるようならば再注入しますが、
ほとんどの症例でポケットは埋っています。
歯科処置ごときで何万円也!!
非常にばかばかしい出費だと思いませんか?
しかも、歯石は動物の命もをおびやかすのです。
歯磨きをすれば、歯周病の予防だけでなくしつけにも絶大な効果があります。
麻酔をかけなければ何もできない!!
というワンちゃんにしないためにも、
飼い主様自身が、毎日口の中のチェックをしてあげましょう。