2020年08月18日18:28
猫無痛性潰瘍
カテゴリー │皮膚疾患
久しぶりに病気の投稿です。(獣医師らしい投稿もたまには必要でしょ。)
猫ちゃんの唇が腫れ上がり無残にタダレ、
いかにも悪性の病魔に侵されているようです。
でもこれは『無痛性潰瘍』と呼ばれる猫ちゃん特有の炎症反応、
細胞診で好酸球を主体とする炎症細胞が多く観察できました。
アレルギーで発症するといわれますが、原因不明であることが多いようです。
とても無痛に見えないむごたらしい状態ですが、
猫ちゃんは痛がらず食事を食べることができるので無痛性と呼ばれるのでしょう。
この猫ちゃんはステロイドを投薬し2カ月間で完治しましたが、
原因不明の疾患なので再発することもあるでしょう。
実はこの猫ちゃん、
他の病院でステロイド治療を受けても症状が改善しないという事で来院されたのですが・・・
治療内容は変わらないのに何故なんでしょう?
おそらく投薬量の問題だと想像したのですが、ちっとも改善しなかったというのが不思議です。
いづれにしても猫ちゃんはこのように潰瘍を呈する皮膚炎で非常に治りにくい疾患もあり、
悪性腫瘍の場合もあるので鑑別診断には注意が必要ですね。
猫ちゃんの唇が腫れ上がり無残にタダレ、
いかにも悪性の病魔に侵されているようです。
でもこれは『無痛性潰瘍』と呼ばれる猫ちゃん特有の炎症反応、
細胞診で好酸球を主体とする炎症細胞が多く観察できました。
アレルギーで発症するといわれますが、原因不明であることが多いようです。
とても無痛に見えないむごたらしい状態ですが、
猫ちゃんは痛がらず食事を食べることができるので無痛性と呼ばれるのでしょう。
この猫ちゃんはステロイドを投薬し2カ月間で完治しましたが、
原因不明の疾患なので再発することもあるでしょう。
実はこの猫ちゃん、
他の病院でステロイド治療を受けても症状が改善しないという事で来院されたのですが・・・
治療内容は変わらないのに何故なんでしょう?
おそらく投薬量の問題だと想像したのですが、ちっとも改善しなかったというのが不思議です。
いづれにしても猫ちゃんはこのように潰瘍を呈する皮膚炎で非常に治りにくい疾患もあり、
悪性腫瘍の場合もあるので鑑別診断には注意が必要ですね。