今終わりました~

ルナ動物病院

2009年06月07日 21:04

いや~、つかれたび~。
たった今子宮蓄膿症の手術が終わりました。
肥満だったので腹腔内は脂肪だらけ、膿がたまった子宮・卵巣を切除するにも一苦労でした。
標準体重のワンちゃんの3倍の時間がかかります。
脂肪から出血しやすく、麻酔のリスクもあがるので、
標準体重のワンちゃんに比べ、我が子が肥満の場合は覚悟しましょうね。
蓄膿症は不妊手術をしていないワンちゃんに発症します。
発情が終わったあと3ヶ月以内に発症する場合が多く、発情後要注意です。
ワンちゃんの発情は一生あります。
そのため高齢のワンちゃんは、発情が弱くなったり、わからなくなったりするので特に注意が必要です。

元気・食欲が喪失した状態は末期です。
飲水量が上がり、食欲が減退したり、おりものが排出されたら要注意!!
本日手術したワンちゃんは、2週間前狂犬病ワクチンと、健康診断を受けたばかりでした。
血液検査でも異常はなく、発情中という事でしたがどうもおかしい。
超音波でも異常はありませんが、なんだか腑に落ちない。
厳重注意にしたのですが・・・。
この2週間徐々に食欲は減退し、3日前から全く食べないということでご来院。
陰部からは、おりものがちょろちょろ出ています。
そりゃ、病院に連れてくるのが遅すぎまっせ。
アレだけ、注意してください!!!!!!
とお願いした結果が~~コレでした。

今日の午前に狂犬病予防接種で来院したワンちゃん。
乳腺腫瘍が5cmちかくなっていても、飼い主さんはご存知ありませんでした。
昨年の健診ではカルテ記載がないので、この一年で腫大したのでしょう。
赤ちゃんの頃から当院に来院しているワンちゃんです。
当然のごとく、仔犬の頃には不妊手術をおすすめし、
手術していなければ、乳腺腫瘍はいつできてもおかしくないことを伝えてあります。
しかも、毎年のように予防には来て頂いているので、
『不妊手術してないワンちゃんは、乳腺腫瘍と子宮疾患はいつおきてもおかしくないから注意してね。』
と、耳にタコができるほど、毎年話してあるはずです。
それがこの結果・・・・。

悪性でしかも転移していたら、くやんでも、くやみきれません。
5日後、手術予定になりました。

このように、動物の病気を発見するためには、飼い主様の意識が一番大切です。
早期発見できるのは、飼い主様しかないのです。
関連記事