ルナ先生日記

浜松市中区佐藤にあるルナ動物病院 院長のブログです。 動物病院の先生は日頃こんなこと・あんなことを感じています。 ぜひおたのしみください。

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脊髄疾患への再生医療

カテゴリー │再生医療

脊髄疾患への再生医療
幹細胞移植は、
交通事故での脊髄損傷や、
腕の骨折が治らずぷらぷらしている難治性の骨折に威力を発揮します。

そのまま放置している一番の理由は?
治療法がないから???

当院でも椎間板へルニアの手術をしたにもかかわらず麻痺が改善しないワンちゃんがいます。
当然、幹細胞移植をおすすめしているのですが、なかなか同意をえるまでは・・・
本当の理由は、飼い主さんしかわかりません。

費用の問題?
程度によりますが移植には5万くらいかかり、
その他の処置代もかかるのでやはり経済的に負担はかかります。
自分の細胞を使うので副作用の問題もないし、
動物も点滴したり注入したりするだけで負担はかからない・・・
治るかどうかわからないものに費用をかけられないということでしょう。
でも、治ることもあるんです。
コチラのHPの動画を見ると、実例がわかります。
http://j-arm.com/

脊髄疾患への再生医療当院でも、
椎間板ヘルニアの手術後、脂肪幹細胞を移植したワンちゃんが歩けるようになった例があります。
このワンちゃんは手術をしているので、再生医療をしなくても歩けるようになっていたかもしれません。
脊髄疾患への再生医療幹細胞移植したからこそ、歩けるようになったのかもしれません。
リハビリが良かったのかもしれません。
これまた、評価が不能ということにしてください。
がん治療もそうですが、
いろいろ組み合わせて治療するので、実際なにが効いてるのかわからんのです。
脊髄疾患への再生医療普通のレントゲンだけではわからない情報が、MRI検査でわかります。
このワンちゃんの石灰化がひどいのは第12・13胸椎間ですが、ヘルニアがひどいのは第13胸椎第1腰椎間でした。
椎間板ヘルニアを疑いMRIを撮影したら実は腫瘍だった例もあるため、最近では手術部位特定のため必ずMRIを取ってもらうようにしています。
脊髄疾患への再生医療片側椎弓切除で圧迫している椎間板物質を取り除き、
麻酔のついでにパチンコ玉大の脂肪を幹細胞培養のため採取します。
定法どおり培養し、
http://lunahp.hamazo.tv/e3726386.html
このワンちゃんで、手術4週間後に幹細胞を点滴いたしました。
脊髄疾患への再生医療手術4週後、幹細胞を移植した時に立つことも歩くこともできなかったワンちゃん。
『もう、だめかな〜』なんて、弱気になっていました。
幹細胞移植後もリハビリをおすすめし、しばらく経過を見ていたのですが、ある日パタッと来なくなってしまいました。
『やっぱ、だめだったんかな〜』と思っていたら・・・
うれしいことに、1年後フィラリア予防で来院した時には走っていたのでした。
こんなことも、あるんです。



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