ルナ先生日記

浜松市中区佐藤にあるルナ動物病院 院長のブログです。 動物病院の先生は日頃こんなこと・あんなことを感じています。 ぜひおたのしみください。

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歯の摩耗

カテゴリー │歯科・耳鼻咽喉科

歯の摩耗何でも屋の獣医師にも得意、不得意があります。
エキゾチックの診察は、得意な先生をご紹介しています。
眼科は、結膜フラップ手術もやるんですが好きではない…
今回ご紹介する歯科も、歯内治療などできないので…

歯の摩耗ワンちゃんの奥歯です。
変色している部分は、歯の表面にあるエナメル質が削れ、象牙質の神経や血管が剥き出しになっているところです。
徐々に削れたものなのか、表面はツルツルで穴が開いているようにはみえません。
しかし、この歯の歯肉が赤くプツッと腫れているのがわかりますか?
歯の摩耗半年前にも同じ症状があり、その時には抗生物質で炎症が引きました。
今回は、抗生物質を使用しても腫れがなかなか引きません。
11歳のラブちゃんなので飼い主様は全身麻酔下の歯科処置を躊躇してましたが、
原因を精査し除去しない限り根治できないことを説明し、歯科処置を実施しました。
麻酔下でレントゲンを撮ると歯の根本が黒く抜けています。
摩耗した所からばい菌が入り込み、根本が腐ってしまったのでしょう。
抜歯することが根治治療になります。
歯の摩耗歯の摩耗歯の摩耗歯の摩耗歯肉をめくり、下顎骨を削り、歯を分割抜歯、抗生物質注入、歯肉の縫合。
歯の処置でも、動物は全身麻酔が必要です。
費用もかさみ飼い主様も大変です。
動物の負担を考えれば、こうしたことが起きないようにするのが一番大切です。
歯の摩耗は、いろいろなものをかじることで発生します。
飼い主様と野球のキャッチボールをしていたワンちゃんでも、歯の摩耗がありました。
ペットボトルなどでは、歯が割れることもあるのでご用心くださいね。



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