狂犬病ワクチンの副作用

ルナ動物病院

2008年07月15日 18:24

ワクチン接種で死んでしまう副作用が発生することをご存知でしょうか?
今回、農水省が発表したレポートによると、
狂犬病ワクチンは全国で年間約500万頭接種されます。
その中で副作用の報告があったのが
平成15年度 10頭(内、死亡したワンちゃん7頭)
平成16年度 32頭(内、死亡したワンちゃん19頭)
平成17年度 16頭(内、死亡したワンちゃん6頭)

だそうです。
狂犬病ワクチン以外の混合ワクチンでは、この2~3倍の頻度で副作用が発生します。
決して人用のワクチンより製品が悪いわけではないのに、こんなにも副作用があるのです。
恐ろしいですね。
病気を予防する注射で、こんなにも死亡するのです。
しかも、わかっているだけのデーターなので、実際はもっと多くの副作用があるのだと考えられます。

当院では、ワクチン接種前に注意事項を記載した小冊子をお渡ししています。
①ワクチン接種は午前中の接種をおすすめします。
②接種後30分は院内待機をしていただきます。
③接種後ご家庭に帰っても、安静を保っていただきます。
④変わった様子があればすぐに連絡をしていただいています。
⑤体調が悪い時には決して接種しないで下さい。


公民館などで行っている集合注射も避けたほうがいいでしょう。
動物病院での接種と基本的に金額は変わらないはずです。
それならば、
動物病院で体温や心拍など一般全身状態を診察して接種したほうが、安全に決まってます。
混合ワクチンと狂犬病ワクチンの同時接種などはもってのほかです。
狂犬病ワクチンは行政、獣医、メーカーの思惑で現在は1年に1回です。
アメリカではすでに3年に1度になっているのですが・・・。
いつか日本も
ワクチン接種は3年に1度になればいい
と、切実に思っています。
そして『3年に1度でいいですよ。』といいきれる、度胸と学術的データーがないことをお許し下さい。
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