今年の感染は5月14日からです

ルナ動物病院

2009年05月22日 20:50

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このグラフによると、今年のフィラリアの感染開始は
5月14日です。
このことから、予防開始は少なくとも
6月14日までに行わなくてはいけないでしょう。
毎日のように薬屋さんやメーカーさんが当院に参ります。
自社の製品をアピールしたり、いろいろな情報を持ってやってくるのですが、その中で『日本全薬』の営業さんは非常に熱心で感心しています。
今までにないタイプで、手作りのポップも含め、いろいろと工夫して情報提供してくれます。
サラリーマンで、ここまでがんばっている営業は初めてです。

この営業さんが毎年情報提供してくれるものに、このフィラリアの感染時期を計算した表があります。
浜松の気温を気象庁で拾い、計算式でグラフ化しているのですが面倒な作業です。
この面倒な作業を行って、作成し、届けてくれるので、
わたしは非常にありがたく、患者さんへのインフォームドコンセントで利用しています。

なんと、当院ではこの営業さんからフィラリアの薬を購入していないのですよ。
それにもかかわらず、このような情報を提供をしてくれるのです。
もちろん自社製品を売り込みたいがためなのですが、そうした売り込みを一切せずに情報だけを提供してくれます。

そうすると不思議なことにわれわれ消費者は、その情報や熱意に報いるために、多少高くてもこの営業から物を購入するようになるのです。
相互理解と信頼によるものでしょうか。

妻と夫、親と子供、先生と生徒、社長と社員、販売者と消費者、医者と患者など、
金銭関係を凌駕する人間関係が重要だということなのでしょう。

先日も、借りている当院の駐車場を、別の安い駐車場にかえる計画が持ち上がったときに、同じようなジレンマがありました。
この駐車場の大家さんは、2年ごとの契約時に勝手に駐車料金を上げていたにもかかわらず、
いざこのような話題が持ち上がると、亡くなった父のこと、近所づきあいのことなどを持ち出しキレキャラになってしまったのです。
どちらが良いのか、経営者としては悩むところでしたが、やはり近所づきあいが勝ちましたね。
結局、現在の駐車料金を値下げすることで同意し(それでも新しく見つけた駐車場のほうが安くつきました。)一件落着。

このように、世の中は算数だけでは成り立たない、人間関係という方程式で成り立っているのでしょうね。

話は横にそれましたが、
浜松の皆様は
6月14日までにフィラリア予防を開始いたしましょう。

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