ルナ先生日記

生後2ヶ月令、3ヶ月令の2回ワクチン接種
もしくは
濃厚感染地域やペットショップなどでは生後6週令、9週令、12週令の3回接種が多いでしょう。
その後は年１回の追加接種が推奨されています。
当院では4種混合･5種混合･8種混合・9種混合の４種類のワクチンから選択していただいています。

生後3ヶ月齢以上のワンちゃんは狂犬病ワクチンを接種し、市に登録しなければいけません。
毎年４～6月に公共施設で集合注射が行われます。
しかし、動物病院で行えば金額も同じで、しかも健康診断してから接種するため安全です。
動物病院での接種をおすすめします。

獣医師として特に必要性を感じるのが、フィラリア予防です。
フィラリアは蚊で伝染する病気で、室内犬も油断できません。
感染すると、心臓･血管内に寄生し重篤な症状を示します。
通常5月末～11月末まで月１回、計7回の予防が必要です。
予防薬といっても、駆除剤です。
感染し体内に入り込んだ寄生虫を殺すので、飲ませ忘れがないように気をつけなくてはいけません。
当院では、
錠剤タイプ2種類・ジャーキータイプ・背中にたらすタイプの4種類から選択していただいています。

近年では、ノミ･ダニの予防も感染症を予防することで重要になってきています。
夏はノミ･ダニに対し月1回の予防、
冬はダニがほとんどいなくなるので、ノミに対して2ヶ月間持続する予防薬を2ヶ月に1回使用します。
市販の安価な予防薬がいっぱい出ています。
効果はありますが、持続性･刺激性に問題があるようです。
動物病院の薬は持続性、効果ともに優れています。
フィラリア予防薬と異なり、ノミ･ダニの駆除剤は使用してから1～2ヶ月間持続するのです。
当院では、３種類の予防薬から選択していただきます。

生後６～7ヶ月令になると不妊手術が必要になるでしょう。
早期不妊手術は乳癌を含め、様々な病気を予防できます。
不妊手術による長所･欠点があるので、主治医の先生と十分話し合うようにしましょう。

当院では、ワンちゃんの飼い始めの方にはこうしたことを30分近くかけて説明します。
初めて動物を連れてくる方は、説明が長くなることは覚悟してください。
決して私が話し好きなのではなくて、必要性があるからしゃべっているんです。

ワクチン接種は、副作用のことを考え午前中接種するのがベストです。
接種後30分は、副作用がないか院内で待機していただくため、
この時間を利用して様々な質問疑問にお答えしています。
この間に、検便も完了します。
時間に余裕があるときにご来院いただくのがいいでしょう。

明らかに、興味がなさそうで、相槌だけの方もいます。
一体何のために動物を飼い始めるのでしょう。
『食事を与え、散歩するだけ』で、はたして満足できるのでしょうか？
我が子の教育に興味がない親は、親ではありません。

甘やかしすぎたがために、はずれた首輪もつけられないワンちゃん。
治療が必要なのに、触れないために治療できない動物。
口にも触れず、薬を飲まないので治療できない動物。
番犬のために触られたこともなく、フィラリアの予防すらしてもらえなく、
心不全になって治療も受けられず死亡していくワンちゃん。
不幸なワンちゃんをいっぱい見ています。
こうした動物をなくすため、飼い始めから飼い主さんが勉強して、動物に慣れなくてはいけないのです。

私がまとめた『飼い方方程式』の小冊子もお渡ししています。
検便をしていないワンちゃんは、当日出したばかりの『ホッカ、ホッカ便』を持ってご来院下さい。

患者様対象に、毎週土曜日にしつけ教室も開催しています。
初回は無料カウンセリングです。
ぜひ、参加下さい。

病院ごとにワクチンプログラムは異なります。
使用する薬剤も異なります。
先生のポリシーも異なります。
みなさんこの違いにビックリすることでしょう。

しかし、基本的なことは一緒です。
ワクチン接種や糞便検査、健康診断がすんでいないければ、
以上のような必要事項を踏まえ、お近くの動物病院に相談しましょう。