ルナ先生日記

浜松市中区佐藤にあるルナ動物病院 院長のブログです。 動物病院の先生は日頃こんなこと・あんなことを感じています。 ぜひおたのしみください。

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夜間救急の対応はありますか?

カテゴリー │Q&A

2012年8月1日
ついに、

静岡県西部夜間救急動物病院
http://lunahp.hamazo.tv/e3696500.html
が開院しました。

感無量!!

HPはコチラ!!
http://park.geocities.jp/west_shizuoka_yakan99ah/index.html

Q:夜間救急の対応はありますか?先日ペット用のガムを喉に詰まらせてしまい、かかりつけの病院に連絡しましたが先生がお留守という事でした。幸い30分程して胃におちてくれたらしく大事には至りませんでしたが、とても怖い思いをしました。24時間対応のできる病院を探しています。
夜間救急の対応はありますか?お問い合わせありがとうございます。
しかし当院は獣医師一人の病院なので、24時間対応することは不可能です。
若かりし頃は行なっていたのですが、
昼も夜中も対応することが体力的に無理になりました。
不安な思いをさせ、ご迷惑おかけしホント申し訳ございません。

先週、徹夜で看護しなくてはいけないワンちゃんがいました。
睡眠は飛び飛びながら2時間程度とることができたので、
少なくともミスなく翌日も仕事ができました。
残念ながらそのワンちゃんは死亡してしまい、肉体的疲労と精神疲労は先週いっぱい持続していました。

死亡することなく、数日間徹夜で看護しなくてはいけなかったならば・・・
翌日別の重症患者さんが入院していたら・・・
夜間救急までしていたら・・・・
考えるだけで・・・
開業した年、
ストレスと仕事疲れで両眼の特発性視神経炎を発病、
ある朝目を覚ましたら突然目が見えなくなっていた時の恐怖を思い出してしまいます。

睡眠不足の状態で朝から夜まで診療をこなし、昼は手術をする・・・
こうしたことが、なかなかしんどい年齢になってきました。
わが身と比較し、
昼夜を問わず働く、
世の開業産婦人科の先生方にはこころから頭が下がります。

私自身は患者さんから、
『昔はいつでも診てくれたのに・・・・』
『電話しても出てくれなかった・・・』
と言われ、日々辛い思いをしています。

20~30歳代は寝ずに遊び、寝ずに仕事ができました。
40歳代の今は、
少し寝れば何とか翌日動くことができますがその疲れは数日間続きます。
50歳代になると・・・・

家庭を考えると、一層仕事に向かなくなります。
家内が里帰りなどで子供を連れて実家に帰っているときは、
24時間体制でも仕事をする余裕がでてきます。
不思議ですね~

先日TVで、天才脳外科医福島先生の奥さん家族をはじめて見ました。
奥さんいわく、
『患者さんにとっては神様で尊敬される人、しかし家庭人としては・・・』
あたりまえです。
両方に合格し満足を与えられるなんてのは、人の域を超えています。

私が結婚していなかったら、
きっとすごい仕事人になっていたか、
まったく自由人になっていたか、
両極端になっていたような気がします。
思い起こすと独身時代は住所不定で後者だったけど・・・・

こうした悩みを抱えている患者さんは浜松市内にいっぱいいます。
獣医さんも同じように悩んでいます。
こうした需要があるかぎり、いつかきっと・・・
それまで、患者さんも獣医さんもがんばりましょう。

夜間働くのはしんどい。
それを押して働くのはお金のためか?慈善の気持ちか?
人間はそうした生き物です。
学生の頃、クロネコ集配場で夜間仕分け作業のバイトをしたのですが、
わずか2ヶ月間で体内時計がおかしくなりました。
いいお金にはなったのですが、いつまでも続ける体力はありませんでした。
それでも働いている方がいるから、世の中便利になっているのです。
利便性をとるか?人間性をとるか?
難しい問題てんこもりです。



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