ルナ先生日記

浜松市中区佐藤にあるルナ動物病院 院長のブログです。 動物病院の先生は日頃こんなこと・あんなことを感じています。 ぜひおたのしみください。

powerd by うなぎいもプロジェクト

『動物にやさしく、人にやさしい、あたたかな病院』をモットーに、スタッフ一同努力してます。
icon11病院スタッフブログはコチラicon11ルナ動物病院HPはコチラicon11

『たまねぎ中毒』について教えてください。

カテゴリー │Q&A

Q:「たまねぎ中毒」について教えて頂きたいのですがワンちゃん達にたまねぎをあげるとワンちゃん達の体の中でどの内臓でどういう拒否反応を起こして何がどうなるのでしょうか?教えて頂きたいのですがお願いします。
『たまねぎ中毒』について教えてください。
A:お問い合わせありがとうございます。
動物に食べさせてはいけない食物の代表として、タマネギとチョコレートは有名なので皆さんご存知だと思います。本日はタマネギ中毒についてお話しましょう。

チョレート中毒についても、携帯ホームページの『誤飲・誤食』
http://www.just.st/index.php?tn=index&in=304614&pan=390&sk=
のコーナーにも書いてあるのでごらんくださいね。

タマネギ中毒は、動物を飼っていて一番危険がある家庭内の中毒だと考えられます。
よく患者さんから連絡があるのは『ハンバーグを食べちゃった~ガーン!!』というご相談です。
問題となるのはネギ・タマネギ・ニンニクの中に含まれる有機チオ硫酸化合物です。これらは熱によっても変化しないため、過熱した食べ物も危険なのです。
これらの化合物は、赤血球に障害を与えその内部にハインツ小体と呼ばれる物質を形成します。ハインツ小体を持つ赤血球は血液中で簡単に破壊されるため、ヘモグロビン尿(赤色尿)や貧血をおこします。
この中毒の重症度は食べた量に関係ありません。遺伝的に感受性が高い犬は、ネギ入り味噌汁の汁だけをほんの一口飲んだだけで重度の貧血を起こすこともあれば、タマネギ2個食べてもへっちゃらの犬もいます。猫でもハインツ小体は形成しやすいので、しばしばこの中毒は認められます。
〈参考文献:イヌ・ネコ家庭動物の医学大百科〉


いかがでしょうか?
盗食ぐせのあるワンちゃん・ネコちゃんは要注意!!
気をつけましょう。



同じカテゴリー(Q&A)の記事
鉛中毒
鉛中毒(2011-03-22 18:23)



上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
『たまねぎ中毒』について教えてください。
    コメント(0)