ルナ先生日記

浜松市中区佐藤にあるルナ動物病院 院長のブログです。 動物病院の先生は日頃こんなこと・あんなことを感じています。 ぜひおたのしみください。

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『動物にやさしく、人にやさしい、あたたかな病院』をモットーに、スタッフ一同努力してます。
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今月のNG

カテゴリー │ルナ動物病院


今月のNGは、コレ。

この動物には、と~っても親近感がわきます。





肥満

カテゴリー │病気


今日郵送されてきた、Hill'sヒルズというフードメーカーのニュースレターのトピックは
『犬の健康管理に関する話題』でした。
まるで、サルから人類へというような絵が掲載されていて、一目瞭然。
現代のワンちゃんの3割は肥満だといわれているそうです。人の場合はどうなのでしょうか?
ご自宅のワンちゃんはいかがですか?コレ?

それとも、コレ?私ではありませんが、立ち姿は近いものがあります。

一番の問題が私自身肥満のため、減量についてあまり強く患者さんにいえないことです。
現在私は、『Wii Fit』で目標体重めざし頑張っているのですが、ナカナカ・・・。
このウィーフィットは、昨年末サンタさんが我が家に届けてくれたものです。
現代のサンタさんは、子供のためだけでなく、主の健康管理も気遣ってくれているようで涙しました。


肥満で発症・悪化する病気
内分泌異常・副腎皮質機能亢進症・糖尿病・インスリノーマ・下垂体機能低下症・代謝的変化・高脂血症・糖尿病・脂肪肝・麻酔の併発症・関節への負担と筋骨格系の疼痛・呼吸困難・高血圧・難産・運動不耐性・心臓への負担・免疫機能の低下・などなど
書いていくうちに恐ろしくなりましたが、これは人の肥満でも同じことが言えるのでしょう。
こうした病気になったときに、悔やむよりは日頃からの管理が重要です。

ヒルズはフードメーカーなので、減量用の食事をここでセールスしていますが、
一般的には食事量を減らしたり、オヤツを減らせはいいはずです。
よく飼い主さんから「うちの子は、ホントに一握りしか食事を食べないのに・・・」と伺います。
摂取カロリーが少ないのに体重が減らなければ、甲状腺機能低下の病気があるかもしれません。
しかし、食べ過ぎていて摂取カロリーが多く、肥満のため運動ができず消費カロリーも低下している場合がほとんどです。
人の肥満はご自身の責任なのですが、動物の場合肥満させるのは飼い主さんの責任です。

ボディコンディションスコア3(理想体重)
体脂肪15~24
肋骨は薄い脂肪で覆われさわることができる。
腰部は薄い脂肪に覆われ、なだらかな輪郭をしており、骨格は触ることができる。
体型は、横から見ると腹部にへこみがあり、上から見ると腰に適度なくびれがある。
この体型をめざし、お互い頑張りましょう。




皮膚病セミナー

カテゴリー │ルナ動物病院


本日は休診日をいただきありがとうございました。
今日は昨年末の皮膚病セミナーの続き、第2弾です。
皮膚病はとても悩んでいる動物が多いので、こちらも真剣です。
しかし治療していけば確実に反応してくれるので、治療のかいがある病気です。
とくにやっかいな、アトピー・アレルギー・免疫介在性疾患などは経過も長く、転院患者さんであったりして、悩みが深いのが普通です。
特に大型犬は、費用面やシャンプー療法の困難さがあります。
それだけコントロールがうまくいくと、動物も患者さんも私もうれしさ100倍です。





クレーマー

カテゴリー │ルナ動物病院

『クレーマー・クレーマー』はダスティン・ホフマンの泣ける映画ですが、
『クレーマー』はご存知のように、困った存在です。
しかし、ホームドクターのスペシャリストを目指すために、
出来る出来ないは別として、みなさんの意見をすべて受け入れ改善する努力が必要です。

今日は手術もなくのんびりできたので、昼食後TV番組をみていたらクレームに関することをやってました。
「クレームはなるべくほしくないが、あることが会社を改善させる」
これはどの企業、どのコンサルタントも会社にとって必要悪だと認識しています。
もちろん何もないことが一番大事ですが、世の中そんなに完璧なものなどありません。
注文の受け方
製品や商品の完成度
接客・接遇態度
など、文句を言いたくなることは世の中ごまんとあります。
民間はその点を改善していかなければ、今の時代生き残れません。
最近の公務員も変わりつつありますが、民間の努力とは比べもんにならないでしょう。
先生と呼ばれる職業は、先生と呼ばれるために一層頑張らなくてはいけません。

動物病院もしかり。
日々勉強です。
新患の方には必ずアンケートをいただくようにしています。
携帯HPでは無記名で文句が言えるようにアンケートページを作っています。
少しでも改善し進化していくように頑張っているのですが、難しいですね。

一般的に
病気は治ってしかるべしと考えます。
治らなければ、不信感をかんじます。
理解できるまで説明してもらいたいです。
明朗会計がいいです。
だけど、治療費は1円でも安いほうがいいです。
待たされたくないです。
接遇態度はいいにきまってます。
と、自分が医者にかかるときこう思います。

物の価値は受ける製品や商品・サービス・感動で変わります。
10円のチロルチョコが、1000円の有名パテシエチョコに化けるような満足度をめざし、
当院も改善する努力をしていきます。

『おはようございます。』のたった一言でも
相手をよく見て+明るく・元気よく+心を込め+頭をたれ+背筋を伸ばし+清潔な場所+清潔な姿・衣服
で合格ですが、このような当然なことでも難しく出来ないことがいっぱいあります。
『そこが、悪いんだ』ということがあれば、ぜひ教えてください。
病院はそこから変わります。




目指すはスーパー・ホーム・ドクター

カテゴリー │ルナ動物病院

最近、エキゾチックアニマルの来院が増加しています。
しかし基本的に、『専門外ですよ。』とお伝えしています。
卵詰まりの鳥、神経症状のフェレット、皮膚病のハムスター、毛玉症のウサギ
などなど、何とか治療はしてますが・・・・。

鳥さんの場合
血液検査は出来ません。
そのう液検査などは行います。
カテーテルなどの強制給仕もします。
骨折などは、多くがテーピング。
しかたがないならピンニングすることもあります。
外科は躊躇しますが、やらなくては死んでしまう場合のみやってます。
(それだけ自信がないということです)
コレで、診察できるといえるのでしょうか?

ウサギさんの場合
検査や内科は問題ありません。
外科は開腹手術を含め、ほとんどなんでもします。
しかし麻酔時、気管チューブが入れられません。
開胸手術ができないし、蘇生処置ができないということです。
コレは非常に怖いことなので、患者さんには『外科は得意ではない』といつも伝えます。
それでも患者さんが許してくれるので、毛球症の手術もやってます。
コレで、診察できるといえるのでしょうか?

フェレットの場合
気管チューブが入れられるから、ウサギさんより何でも出来ます。
しかし、犬・猫ほど生態がわかっていません。
コレで、診察できるといえるのでしょうか?

ネズミさんの場合
外科・内科なんでもしてますが、血液検査はしてません。
コレで、診察できるといえるのでしょうか?

犬・猫の場合
人がかかる病気は、動物も当然かかります。
血液検査・骨髄検査・脳脊髄検査・レントゲン検査・超音波検査
院内で出来ることは限られ、原因不明でわからない病気はごまんとあります。
開腹手術・開胸手術・骨折手術などは無難にこなしますが、
出来ない手術のほうが多いし、何が得意なのか自分でもわかりません。
むろん拡張型心筋症のワンちゃんに『バチスタ手術』はできません。
がん患者さんに外科手術をしますが、取りきれない場合も多く、
抗がん剤など化学療法を行いますが、放射線治療はできません。
コレの何が犬・猫専門なのでしょうか?

爬虫類・両生類・魚類は診察できません。
触ることも出来ません。
コレでも獣医です。

どこまでが専門で、どこまでが専門外なのかあいまいなのが獣医療です。
私が目指すところは『スーパー・ホーム・ドクター』です。
スーパードクターもマスターするにセンスと根性がいりますが、
すべてができるホームドクターもなかなか難しいものです。
その中で、すべてに平均以上をめざし日々精進していきます。






快楽

カテゴリー │生活

Yahoo!ニュースで、
【献血者のHIV(エイズウイルス)陽性が過去最高】
と、ありました。

アフリカの、私が暮らしたザンビア共和国の平均寿命は40歳程度。
エイズの蔓延が原因だといわれています。
今の時代、平均寿命の低下は日本では想像できませんが、
こうしたエイズや未知のウイルス、致死的なウイルスの蔓延によって、
寿命が低下する時代がすぐそこにきているかもしれないのです。
映画の世界のようですが、実際起きている地域もあるのですから、
すべて空想ではありません。
怖いことですね。

検査目的の献血はしないようにいわれています。
それでも増加しているのは、心当たりのある人が多いということなのでしょう。
保健所などのHIV検査は重たく感じられ、献血などは気軽に立ち寄ることができる。
その気持ちは理解できるのですが、問題なのは
そのような軽い気持ちの検査で『陽性』となった場合、
その後の治療や、受け止め方などの精神的なフォローはできているのでしょうか。
エイズは完治はできなくとも、コントロールできる病気だときいています。
一生治療が必要な病気が、献血の検査で発見されるとは、
なんだか、いまの世の中を象徴するように軽すぎますね~
以前TVで、
こうした検査で陽性が発見された若者が、仲間を増やすために
エイズと知りながら、わざとエイズウイルスを撒き散らす行為をしていたという
報道を見たことがあります。
献血者10万人当たり陽性が2.06人もいるということは、
献血をしないで、エイズだと知らず、ウイルスを撒き散らしている人はもっと多くいるのでしょう。
それでなければ、陽性の増加は考えられません。
もちろん、性行為以外にも血液製剤による感染や親からの感染もあります。
みんなが知っている怖い病気。
それでも感染が、全世界で増加しています。
人間は、どうしようもなく快楽に弱いという証拠なのでしょうか。

人は快楽を求めるがゆえに、支配者は地位・権力を求め、人民は生活の向上をのぞみます。
快楽とは、性欲だけでなく食欲・物欲・知識欲などのすべての欲を含むのです。
人が戦争・地球破壊などを抑制できないことも、
突き詰めれば
エイズが蔓延していくのと同じことなんでしょうね。




動物保険

カテゴリー │ルナ動物病院

【アイペットクラブ】
という、動物の保険があります。
健康共済事業だったものが、保険会社になったためにシステムも変更がありました。
今までは、
診察した後、清算時に保険%の金額で飼い主様に請求し、
残金は月末に【アイペットクラブ】に請求すればよかったのです。
これからは、
清算するとき、掛金の入金がしてあるかその度にネットで検索し、
月末の請求時には診察内容の添付も必要になりました。
診察内容の添付は、当院の請求書は内容まで記載されているので、2部発行し、1部飼い主様、
1部アイペットに送付すればいいのでクリアーできます。
問題は、掛金納付の確認です。
ネットを開きアイペットにアクセスして、その患者様が本当に掛金を納入しているか調べるという作業は、
診察時の忙しい状況で、かなり無理があります。
しかも受付で会計をしているパソコンは、ウイルスが侵入してパンクしてはいけないので、
ネット接続しないようにしています。
確認するには、普段私が使っているパソコンを使用するため、おくに引っ込まなくてはいけません。
コレは、無理だろ~
という結論に達しました。
患者様にはご迷惑おかけしますが、
平成二十年二月一日以降の診察から、院内での清算は出来なくなります。
請求書どうりの支払いを病院でしていただき、
ご自身でアイペットに明細書を送付して保険金の請求をしていただかなくてはいけません。

ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

ちなみに、その他の動物保険
【アニコム】
【アリアンツ】
は、従来どうりお取り扱いできます。
ぜひご利用下さい。

そこで、問題なのは
『なぜアイペットクラブが今回のような制度に変更しなくてはいけなかったか?』
ということです。
それは、
獣医師からの不正請求
や、
飼い主様の掛金滞納
などがあったからなのでしょう。
非常に、さびしいですね。
そのような不正を働く人々のために、せっかく動物保険が普及していたことに水をさされてしまうなんて。

動物保険は人の生命保険と同じだと考えてください。
本当にいざというときには役立ちます。
当院でも、それで助かっている方がいっぱいいます。
しかし、保険を使わない方のほうが多くいなくては、保険業は成り立ちません。
潰れてしまいます。
いざというときがないかぎり、掛金だけを払い続けると、止めてしまいたくなるのが人情ですけどね。
動物保険が今まで成り立たなかった理由がそこにあります。
都市では医療費が当院の2倍はかかってしまいます。
病気になった場合、高価な医療費のため、あきらめざるを得ないことが起きてしまうのです。
しかし近年では、治療を途中であきらめず、動物を最後まで面倒見る方がふえてきました。
こうした飼い主様の意識変化、社会情勢の中で、ようやく動物保険も広がり、定着し始めたのです。

獣医師の立場からいうと、動物保険は必要だと考えます。
すべての皆さんが、いざというとき、動物に何十万の費用はかけられません。
獣医師も、助けられるのに助けることができないというジレンマから開放され、
より高度な医療を提供できるようになります。
高価な医療が、高度な医療とは限りませんが、命を救う医療が高くなってしまうのが現実です。
こうしたことからも、今後も動物保険が潰れることがないよう、ますます発展することを願うばかりです。

今回の【アイペットクラブ】への対応は、この意見からは逆行してますけどね。
システム管理上、うまくできないので仕方がないと納得してください。
【アイペットクラブ】の管理法が変われば、また復活するかもしれないので、お待ち下さい。




携帯のホームページ

カテゴリー │ルナ動物病院

携帯のホームページ
を昨年9月に作成し、同時にメール会員も募集しはじめました。
空メールを送るだけで誰でも無料で会員になることができます。
休診日などのお知らせや、お得な情報などを随時配信し、飼い主様の情報源にしていただいています。
新世代携帯のダウンロードの速さは、ものすごいものがありますね。
これからは、ますます携帯で情報収集という時代になるでしょう。
今日は、昨日書いた誤飲・誤食についてUPしたので、動物を飼っている方はぜひ参考にしてください。
PCからでもごらんになることができます。
誤飲・誤食




こんな本を衝動買い

カテゴリー │生活


また、こんな本を衝動買い。
歴史は人類の足跡、いまさらながら復習しましょう。
海外旅行は、現実行く時間がないので、夢の中で楽しむしかないですね。




動物は色々食べちゃいます

カテゴリー │消化器疾患

動物はいろいろ食べちゃうものだと思いましょう。
子供と同じで、誤飲・誤食は日常茶飯事です。

ちなみに、我が家の長男 崚太は、1歳半の時、部屋の消臭剤
(たしか無香空間だったと思います)
をおいしそうに食べているところを、たまたま休みだった私が発見。
中毒センターに問い合わせ、中毒でないことを確認し、指を入れて吐かせ
大慌てしました。
その時は、病院のお世話にならずにすみましたが
『子供は、動物と同じで、何でも食べちゃうんだなぁ』
と改めて、再確認しました。

話は、動物に戻りましょう。

たった今、ミルクバーという動物用おかしを丸呑みしたという電話相談がありました。
吐こうとして吐けず、苦しがっているとのことです。
電話している間に様子は良くなったようですが、気管や気道に詰まらないかぎり、
食べられるものなら胃内で溶けてしまうでしょう。
今日は、ビニールを食べたワンちゃんも診察しました。
ビニールは比較的小さく千切れ、形も変形できるので、詰まることはほとんどありません。
待っていれば排泄されるでしょう。
3日前には鳥の骨を食べたワンちゃんがいました。
『鳥の骨は立て割れするから、危ない!!』
と、聞いたことがありますが、
一般的には大丈夫
安心していいと思います。
アフリカで生活していた時には、ワンちゃんたちの唯一のご馳走は、
人間が食べ残した、鳥の骨や動物の骨でした。
どんな動物の骨でも、病気になることはありませんでした。
骨ごときで病気になっていたら、肉食獣は大変ですね。
詰まるのはよほど運の悪い動物なのでしょうが、食道や胃袋に傷をつける恐れがあるのであえて与える必要はないでしょう。
しかし、同じ動物の体でも

は危険です。
当院の経験ではありませんが、爪で腸閉塞した友達のワンちゃんを知ってます。
カジカジしている間に小さくなり、飲み込んでしまったのでしょう。
豚や牛の爪がよく販売されていますが、あげないほうが無難な物です。
消化できず、腸管で詰まってしまうみたいですね。
骨は消化できて、爪は消化できないという理論はわかりませんが、
経験的にそのようです。

大型犬などでは、つま楊枝やアイスの棒などは排泄されるサイズのようです。
竹串はどこかに刺さるのが多いでしょう。
まれに通過したワンちゃんの話しは聴いたことがありますが・・・。
どこまでのサイズが大丈夫かは全く指標がないので、
小さいから大丈夫
だと必ずしも太鼓判が押せるものはありません。
様子を見て、吐き気や食欲不振、腹痛などの症状があれば要注意です。
バリウム検査や造影検査をして、閉塞していればすぐに手術です。

いままで私が取り出したものは
ぬいぐるみ
ピアス
スーパーボール(ツルツルしていて飲み込みやすいようです)

果実の種(梅干の種も要注意)
トウモロコシの芯
ゴム製品(原型が何であったのか不明)
タオル
(タオルの繊維がほどけひも状の異物になっていたため、大変でした
一般的に、ひも状異物は生死にかかわる異物になります)

など、食べられるものも食べられないものもあります。

胃内にあって内視鏡で取り出せそうなものは、
内視鏡がある病院をご紹介しております。

食べてすぐで、吐かせてでそうなものは、吐かせます。
噛むおやつ
ボタン
おもちゃ
ピアス

乾燥剤
タバコ

ゴキブリほいほいなどの殺虫剤
ホウ酸団子
ねぎ

などが多いでしょう。
中毒で死んでしまうものも含まれています。
のどにつまり呼吸困難は、すぐに死亡します。
釣り針は食道などにひっかかると、かえしがついているので大変です。
大きなものが食道に詰まると手術が大変です。

いずれにしても、動物は何を食べるかわからないと思って接しましょう。
常に注意しなくてはいけないということですね。