ルナ先生日記

浜松市中区佐藤にあるルナ動物病院 院長のブログです。 動物病院の先生は日頃こんなこと・あんなことを感じています。 ぜひおたのしみください。

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『動物にやさしく、人にやさしい、あたたかな病院』をモットーに、スタッフ一同努力してます。
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『死後検査』について考える

カテゴリー │病気

我が家の『三郎』くんが亡くなりました
サブ、今までありがとう‼
三郎は我が家の3男、殺伐とした受験時期も子どもに寄りそい、我が家の癒し系アイドルとして大きな存在でした。
ペットショップは障害があって販売できないということで我が家に向かい入れ、『発達障害』『歩行不全』『てんかん発作』などの病と闘い続け、薬漬けの7年間。

短い生涯だったけど、我が家に来て幸せだったと思いだしてくれてるかな?
呼吸器症状の最後はとても苦しそう、最後まできちんと治療できたかな?
獣医師としてとても悩ましく辛い最後の治療、
間違った診断・治療で大切な命を奪ってないよね?
危篤時~死んでしまってからずっと今まで、心にトゲが刺さり続けています。

このトゲの原因をしっかり見つめ、明日の獣医療発展ために
今までやりたくても実施できなかった『死後検査』を依頼しました。
検死解剖は獣医師だけでなく飼い主様にとっても賛否があるでしょう。
依頼したのは『ノーバウンダリーズ動物病理の三井先生』、
『コスメティック剖検』という技術で解剖していただいたので、外観をまったく損なうことがなく切開した場所もわかりません。
キレイな顔で天国に送り出すことができました。(三井先生ありがとうございました‼)

『死後検査報告書』は5Pにも渡り詳細な検死報告が記載されています。
三井先生の診断による死因は『び漫性肺胞傷害による急性呼吸不全』、
私たち動物臨床医には聞きなれない単語ですが、人医や病理の世界では死因として多く報告されているそうです。
感染症による死亡は想像していなかった結果でしたが、治療が難しかったことを理解し、自分自身を納得させることができました。
そして私の心のトゲはちょびっと減り、また一段、獣医師の引き出しを増やすことができたのでした。

今まで数多くの原因不明の死亡に対し疑問を持つことが多々あり、何故なんだろう?が、付きまとっていました。
治療方法はあったのか?
何故、死なねばならなかったのだろう?
自ら経験した『死後検査』は、そんな何故を解明し、獣医療発展のためだけでなく、飼い主様の『なぜ、うちの子が?』という疑問を晴らし心を立て直すこともできるでしょう。




『はじめましたっ!中医学』

カテゴリー │病気



なかなか、勉強になります♪『中医学』
西洋医学とか、漢方薬とか、なんでもいい~
じゃあ~あ~りませんか~~♪
病気が治り、苦しみから開放されるなら、どんどん取り込んでいきます。
病気の治療は、こうじゃないといけないなんて絶対はありません。
何もしないほうが、治ったりして……生きることを邪魔しないように。





熱中症

カテゴリー │病気

これから日ごと暑さがましていきます。
わたしたちの病院でも、気温が上がった日に来院したパグちゃんやフレンチちゃん、ブルドッグちゃんなどの短頭種のワンちゃんたちは大変そうです。
実際体温を測ると、40度を超えているワンちゃんもよくみられます。
まだ6月だってのに、熱中症になったワンちゃんも治療しました。
こわいですね~特に前述した短頭種のワンちゃんはご注意ください。
動物保険のアニコムでは、ストップ熱中症のプロジェクトで注意報のためのメルマガがあるそうです。
http://www.anicom.co.jp/stopheatstroke/
熱中症を予防するために・・・
http://www.anicom.co.jp/stopheatstroke/pdf/20130610_01.pdf
ぜひ、ごらんください。



外傷

カテゴリー │病気


先日は、臨時休診をいただきありがとうございました。
セミナーは外傷治療〜管理〜外科手術のもりだくさんの内容でした。
皆さんはキズができたときどうしますか?
消毒してバンドエイド貼っておく…
これですっ!!
これだけで、普通のキズは治ってしまうのです。
生き物の体の不思議ですよね〜
ぱっくり開いたキズが接着剤も使わずにだんだん小さくなり、ふさがってしまう。
植物だってこのような機能を備えています。
車や家やパソコンなどの無機物にもそんな機能があれば便利なんですが…





猫の爪をとる手術

カテゴリー │病気

いろいろな手術がありますが、どこまでが神様に許されてるんでしょうか?
『猫の爪を取る手術』は?
日本ではあまり行われませんが、カナダで獣医をやっている友達がいうには、
あちらでは不妊手術とセットで行っているそうです。

ある日、声帯をとる手術のご依頼がありました…





珍説~年末病・正月病

カテゴリー │病気


年末病・正月病ってご存知ですか?
本には正式な病名としてありませんが人ではよく言われています。
実は、
動物にもありそうなんです。

人の場合多くが精神的なものです。
年末病~年末、いろいろしなくてはいけないという強迫観念、
正月病~正月明け、仕事をしたくないという倦怠感。

牛・馬の正月病は?
むか~し昔、牛・馬は使役動物として畑を耕したり、荷物を運んだりとがんばって働いていました。
動物も正月くらいは骨休めだということで、働かず穀物を多く与えます。
すると牛や馬は蹄葉炎や鼓張症を発病するとか…

現代人では痛風発作や糖尿病を起こしやすくなるんでしょうね~。
それでは、犬や猫ではどんなことが起きるでしょうか。




血液バンク登録制度

カテゴリー │病気


動物医療での輸血は難しく、人のような血液バンクはありません。
血液があれば助けることができる命も多くあるのです。
そこで当院では、輸血ボランティアを募り血液バンク登録制度を立ち上げました。

登録するためには、ドナーになるための条件があります。
ご登録希望の方はご来院していただき、血液型検査(実費3150円のご負担お願い申し上げます:
登録されない方でも血液型検査5250円はいつでもできるので申し付け下さい。)を実施いたします。
検査後、血液型カードをお渡しし、登録完了となります。
※この記事は病院HP引越しのため、旧HPから一部転載しております。





まったくもって難しい!!

カテゴリー │病気


ホント病気の治療は難しいですね。

昨日の体験談。
いかがでしたか?
もしこれが、生死がかかっている治療だとすると・・・恐ろしいですよね~

今日は、獣医師として治療する立場で考えてみます。




まったくもって難しい!

カテゴリー │病気


ホント病気の治療は難しいですね。

私自身の経験。
歯医者さんでこんなことがありました。

『歯痛錯誤』という言葉ご存知ですか?




動物の輸血は大変です。

カテゴリー │病気

当院では、ワンちゃんボランティアの皆さまが善意で献血し、病気のワンちゃんを助けてくれています。
動物病院では人のような血液センターなどなく、各病院が輸血のために動物を飼育していたり、当院のようにボランティアに頼っているのが現状です。