ルナ先生日記

浜松市中区佐藤にあるルナ動物病院 院長のブログです。 動物病院の先生は日頃こんなこと・あんなことを感じています。 ぜひおたのしみください。

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『動物にやさしく、人にやさしい、あたたかな病院』をモットーに、スタッフ一同努力してます。
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動物で多い病気は?

カテゴリー │泌尿器・生殖器疾患

犬で多い病気は?
やっぱり消化器疾患かな~
次に皮膚炎かな~
耳の病気も多いよね~
猫は膀胱炎かな~
吐いたり下痢したりも案外あるよね~
って、漠然と私たちが感じていることをデーター化しているのが、
動物保険会社のアニコムの統計データーです。
https://www.anicom-page.com/hakusho/book/pdf/book_201812_3_2.pdf
こうしたことからホームドクターの腕の見せ所は、
外科が介入するような派手な疾患ではなく内科疾患をいかに的確に診断し治療するか?
ということになります。
でも、ついつい皆さんに報告したくなるのが派手な外科症例ばかり、
このリンク先の内容は10年前に作成した今は亡き手作りのホームページです。
http://luna-hp.ftw.jp/u46717.html
わんちゃんの誤食による外科手術や猫ちゃんの膀胱炎は意外と多いので日頃から注意し、健康診断や予防、生活指導で病気にならないようにするために病院に来ていただけるような病院が理想ですね。




『会陰尿道ろう手術』のリカバー

カテゴリー │泌尿器・生殖器疾患

この猫ちゃん、よっく見ても陰部の辺りがツルツルです。
おしっこって、どっからでるの?
実は・・・
『会陰尿道ろう手術』をした猫ちゃんの、手術部位が上皮化してピンホールのようになっているのです。
こんなになったのははじめてで、リカバーするのに非常に苦労しました。
そのご報告なんですが・・・






膀胱炎注意報!!

カテゴリー │泌尿器・生殖器疾患


『おしっこがでない・・』
『トイレに何度も行く・・』
『尿に血が混じる・・』
これは膀胱炎の症状です。
寒くなって飲水量の低下するこれからの季節、こうした猫ちゃんが急増中です。
おしっこが全くでなくなると尿毒症で死亡することがあります。
特に男の猫ちゃんはご注意ください。
詳しくは、コチラ
http://lunahp.hamazo.tv/e1597199.html




飼い主様が一番の主治医です

カテゴリー │泌尿器・生殖器疾患


飼い主様には
『動物とのコミュニケーション、特に歯磨きは毎日してくださいね。』と毎回お伝えしています。
体中くまなく触ることで、きっと病気の早期発見ができるはずです。
獣医さんのように口の中、耳の中、目、お尻、お腹、足、指、パッド裏…
食事の量、食べ方、水の飲み方、おしっこの量、色、回数、便の色、形、におい…
赤ちゃんを育てるお母さんのようにね。

病気が早期に発見され、助かったワンちゃんは多いはずです。
先日もそんなワンちゃんを緊急手術しました。





こんなに若くても・・・

カテゴリー │泌尿器・生殖器疾患


本日退院したネコちゃんは1歳2ヶ月、飼い主さんにとってはまだまだ子猫です。
そんな若いネコちゃんが
『子宮蓄膿症』http://lunahp.hamazo.tv/e1840793.html
になっていたのです。
子宮に細菌が侵入し化膿してしまう病気で、死亡することもある疾患です。
そんな若いネコちゃんでも子宮の病気になってしまうのですから・・・おそろしい。
ちなみに、写真は別のネコちゃん(当院の19のこどもの頃)です。




ワンちゃんの膀胱結石

カテゴリー │泌尿器・生殖器疾患

尿道に詰まった石は、排尿障害をおこして膀胱はパンパンになります。
おしっこの体勢をとるけど尿が出ないでいきんでいる・・・
という症状で連れてこられます。
この段階をすぎると急性腎不全による尿毒症になり、
吐き気が始まりぐったりします。




今終わりました~

カテゴリー │泌尿器・生殖器疾患

いや~、つかれたび~。
たった今子宮蓄膿症の手術が終わりました。
肥満だったので腹腔内は脂肪だらけ、膿がたまった子宮・卵巣を切除するにも一苦労でした。
標準体重のワンちゃんの3倍の時間がかかります。
脂肪から出血しやすく、麻酔のリスクもあがるので、
標準体重のワンちゃんに比べ、我が子が肥満の場合は覚悟しましょうね。





腎不全~治療~

カテゴリー │泌尿器・生殖器疾患

急性腎不全の治療は、積極的に行うことで完治することがあるかもしれません。
慢性腎不全の治療で悩ましいのは、
完治が望めない状態で何を治療の目標にするか?ということになります。

その場合、一番大切なのは飼い主さんと獣医師のコミュニケーションです。

腎不全だけではなくすべての症例で言えることですが、
インフォームドコンセントを十分行い、治療の目標を飼い主さんと獣医師相互で明らかにします。
飼い主さんからよく言われる質問で一番困ってしまうのは、
「先生、治おりますか?」です。




腎不全~症状・診断~

カテゴリー │泌尿器・生殖器疾患

我々獣医師がよく遭遇する
高齢猫の慢性腎不全
は、完治することはありません。
少しでも初期の段階で発見し、治療することが一番大切なのです。
不運にも多くの猫ちゃんは、健康であるがゆえに動物病院と縁遠くなります。
定期的な健康診断どころか、血液検査や尿検査も行いません。
飼い主さんが、毛並みの悪さ、体重減少や食欲不振などで愛猫の異常を発見する時には、
ほぼ末期、死は目前なのです。
そこで、獣医師は患者さんとともに治療の目標を立てることになります。
やみくもに入院させ、10万近い治療費を請求し、病院で死亡させる
ことだけは、絶対避けるように治療を開始します。

腎不全は診断が下しやすく、治療も確立されている疾患なのです。




膀胱結石

カテゴリー │泌尿器・生殖器疾患

おしっこに血が混ざる。
何度もトイレに行く。
きばっても、おしっこが出ないようだ。
おしっこの出方がおかしい、尿線が細い。
などなど、おしっこにまつわる症状は様々です。
そこで、超音波で膀胱を確認するとこのような結石が診られることがよくあります。
オスの場合は膀胱内で結晶や結石ができると尿道のどこかで詰まってしまいます。