ルナ先生日記

飼育放棄される動物が最近問題になっています。
人間側の勝手な都合はいろいろあるでしょうが、殺される動物には罪はありません。
一つの命をあずかるということは、その命を最後まで見届けることです。
そうした覚悟を持って飼いはじめないといけません。

旅行に出かけるときも、一緒に行くか、留守番させるか、ペットホテルにあずけるか。
家族の一員と考えると、一緒に行かないことに後ろめたい気持ちが伴います。
食事や散歩の世話、シャンプーなども、『いつ』、『ダレ』がするのか。
皮膚炎になれば、週２～３回のシャンプーが必要となり非常に重労働です。
かといって、美容院に週何回も頼めばお金がかかります。

予防にも費用がかかり、病気になればかなり費用がかかります。
最近、動物保険に加入する方が多くなりましたが、それでも何をするにもお金はかかります。
ワンちゃんのサークルや寝床の準備。
食事もある程度品質のいいものを与えないと、病気になってしまいます。

しつけを始めると、人の教育より大変なことを実感します。
ワンちゃんは永遠の３歳児です。
３歳の子供は大人の思惑どうりになりません。
オムツをしなければ、あちこちで排泄してしまうのはあたりまえのことなのです。
教育し学ぶことでトイレを覚え、オムツがとれるのです。
せっかく覚えたことも、繰り返し勉強しないとすぐに忘れてしまいます。
人の場合は年齢を重ね知能も発達しますが、
ワンちゃんは３歳の知能で止まってしまうため一生教育が必要なのです。

こうしたことを事前に十分考え、家族みんなで相談し、
ワンちゃんを新しい家族として向かえ入れてください。

前回も書きましたが、
ワンちゃんと暮らしてして最も不幸なのが、愛するワンちゃんを触れなくなってしまうことです。
小さなころから、体のすみずみ、口の中までしっかりチェックして、
病気の早期発見･早期治療を実現しましょう。

最近の動物は長生きできるようになりました。
それでも、
小型犬･中型犬は１５年間、大型犬は１０年ちょっとしか一緒にいられません。
人の寿命からすればわずかな時間です。
短いからこそ、心に残り、充実した生活になりますように。
『一緒に生活してよかったなぁ。』と思えるものにしましょう。

愛情を与えれば与えるほど、ワンちゃんから返ってくる愛も深くなっていきます。
つぶらな瞳でじっと見つめられ、
『あなたなしでは生きられないわ～』と言われ、いやな気持ちになる人はいません。
家族の中で、唯一黙って愚痴を聞いてくれ、絶対服従を示す存在が可愛くならない人はいません。
きっとあなたや家族にとって、ワンちゃんは一番大事な存在になることでしょう。

余談ですが、実らぬ愛を追い求める人もいます。
ネコ派の人たちです。
勝手気ままに生活する猫をこよなく愛する人たちにとっては、
ワンちゃんのようなべたついた愛が重たく思えることでしょう。
ちなみに、エキゾチック派もワンちゃんの愛はいやがるかもしれません。

ＳもＭもいるから世の中おもしろいんです。

しつけの各論については、また後ほど。