ルナ先生日記

浜松市中区佐藤にあるルナ動物病院 院長のブログです。 動物病院の先生は日頃こんなこと・あんなことを感じています。 ぜひおたのしみください。

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鳥インフルエンザに関する情報

カテゴリー │感染症

鳥インフルエンザに関する情報豊橋で鳥インフルエンザが発生し、30万羽ちかいウズラが処分されました。
今回のインフルエンザは低病原性で、
人に感染する可能性がほとんどないそうなので、
皆さんがむやみに恐れる必要はありません。
しかし、いくら低病原性でも鳥の中で蔓延し、鳥間では感染能力が高いので、
健康な鳥も含めて殺処分されるのです。

人でたとえるなら、
ある学校でインフルエンザが発症したので、その学校の生徒と先生、家族を殺し
その町全体を封鎖するようなことが実際行われるのです。
このような、感染病を題材とした映画はいっぱいありますね。


動物だから、当たり前ジャンと思わず、
コレゾ、残酷なことだと皆さん感じてください。
浜松の人口の約半分の生き物を、病気が蔓延してしまってはいけないという理由で、
殺すのです。

コレが、善なのか悪なのか誰もわかりません。
それを議論したらきりがありません。
牛も、豚も、鳥も、魚も人のために、生かされ~殺される・・・
コレが産業動物の運命であることは事実です。

それだけ人は業を背負って生きていることを認識してください。
日頃から生き物を食べていることに感謝し、無駄はなくし、出されたものは残さず食べてあげてください。
生き物を喰らって生きていかざるを得ないのなら、
インフルエンザが怖いということだけに注目せず、
せめて、殺される運命の健康なウズラのことも考え冥福を祈ってあげてください。

さて、これからが本日の本題
鳥インフルエンザを人間はむやみに恐れる必要はありませんが、
東南アジアでは鳥から感染した例もあるので、ちょっとした注意が必要です。

まず、野鳥の糞にはむやみに触らないように、さわったら手洗いを必ずしてください。
野鳥はインフルエンザだけでなく、寄生虫や細菌を多く持っています。

鳥が死亡しているのを発見した場合、1羽程度なら当たり前かもしれません。
生き物なんだから、死ぬこともあるでしょう。
袋に入れて適切に処分してください。
わからなければ、保健所に連絡してください。
触った場合は、手洗いを確実にお願いします。

しかし、
3羽以上の飼育動物や野鳥がいっぺんに死亡した場合、死亡しているのを見た場合は要注意!!
獣医師、家畜保健所、野鳥の場合は農林事務所森林整備化に連絡してください。

獣医師会でも取り組みをしております。
学校で飼育している鳥が1羽でも死亡した場合には、
心配であれば最寄の獣医師会所属の病院に連絡してください。
獣医師会所属病院はコチラ
適切な対処の仕方を教えてくれるでしょう。

獣医師会では、簡易検査によってインフルエンザの有無を確認しております。
今年もいくつかの小学校から依頼があり、いずれの学校も陰性でした。
この簡易検査は高病原性でなくても陽性になることがあるので、あくまで1次検査だと認識してください。
陽性になった場合は、家畜保健所にて精密な検査が行われます。

くれぐれも、むやみに怖がることだけは止めてくださいね。
高病原性鳥インフルエンザ対策に関する環境省関係の情報はコチラ
そして、困ったことがあればすぐ連絡してください。



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