ルナ先生日記

浜松市中区佐藤にあるルナ動物病院 院長のブログです。 動物病院の先生は日頃こんなこと・あんなことを感じています。 ぜひおたのしみください。

powerd by うなぎいもプロジェクト

『動物にやさしく、人にやさしい、あたたかな病院』をモットーに、スタッフ一同努力してます。
icon11病院スタッフブログはコチラicon11ルナ動物病院HPはコチラicon11

こんなに若くても・・・

カテゴリー │泌尿器・生殖器疾患

こんなに若くても・・・
本日退院したネコちゃんは1歳2ヶ月、飼い主さんにとってはまだまだ子猫です。
そんな若いネコちゃんが
『子宮蓄膿症』http://lunahp.hamazo.tv/e1840793.html
になっていたのです。
子宮に細菌が侵入し化膿してしまう病気で、死亡することもある疾患です。
そんな若いネコちゃんでも子宮の病気になってしまうのですから・・・おそろしい。
ちなみに、写真は別のネコちゃん(当院の19のこどもの頃)です。

ネコちゃんは交尾刺激で排卵するため、交尾しない限りズルズル発情期が続きます。
想像してみてください・・・・1年中発情〜生理だったら・・・どんなに苦しいことでしょうか。
そのため高齢の避妊手術していない雌ネコちゃんが、
子宮・卵巣疾患、乳癌になって来院することはよく有ります。
しかし、これほどの若年令での発症は多くありません。
こうした病気にさせないためにも、
7ヶ月令くらいの若い時に不妊手術を必ずしてあげましょう。
統計データーでも、不妊手術するほうが長生きできるのは明らかです。

このネコちゃんは1週間前に食欲不振で他院を受診しました。
超音波で確認しましたが、その時には異常がなかったそうです。
しかしそれからわずか1週間後、食欲廃絶し陰部から出血しはじめたのです。
私も同じような経験があります。
超音波で異常なかった子宮が、2週間後には膿でパンパン、それが上で紹介している症例です。
おそろしい・・・
不妊手術していない動物は、超音波検査で問題なくても要注意!!なんです。

不妊手術していない場合は、他の病気治療中に子宮疾患を併発することもあります。
例えば免疫抑制剤での治療中に子宮疾患・・・
例えば心臓病治療中に子宮疾患・・・・
不妊手術をしていなかったがゆえに、原発疾患ではなく子宮疾患が死亡原因に・・・・

なんて、しないためにも
早期不妊手術。
病気予防になるんですよ〜。





同じカテゴリー(泌尿器・生殖器疾患)の記事
動物で多い病気は?
動物で多い病気は?(2019-03-23 17:49)

膀胱炎注意報!!
膀胱炎注意報!!(2012-11-05 11:35)

今終わりました~
今終わりました~(2009-06-07 21:04)



上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
こんなに若くても・・・
    コメント(0)