2010年08月31日18:06
血液検査は必要ですか?
カテゴリー │Q&A
Q:毎年フィラリアの予防前に血液検査をするのはどうしてですか?
他の獣医さんでは、車で配達してくれ、検査せず予防薬をくれるところや、インターネットでも通販しています。非常に便利なんですが・・・・。
A:
まずは、フィラリア予防薬の箱書きから。
『本剤は、要指示薬であり、獣医師の処方箋、指示により使用してください。本剤投与前に必ず血液検査を行い、犬糸状虫(フィラリア)がいないことを確認した後、投与すること。』
が明記されています。
他の獣医さんでは、車で配達してくれ、検査せず予防薬をくれるところや、インターネットでも通販しています。非常に便利なんですが・・・・。
まずは、フィラリア予防薬の箱書きから。
『本剤は、要指示薬であり、獣医師の処方箋、指示により使用してください。本剤投与前に必ず血液検査を行い、犬糸状虫(フィラリア)がいないことを確認した後、投与すること。』
が明記されています。
※この記事は病院HP引越しのため、旧HPから一部転載しております。
なぜなら、万が一フィラリアに感染しているのに予防薬を投与した場合、命をおびやかすような副作用が強く出てしまうからです。たしかに、ノミ駆除剤のように(これも効果のほど、副作用を考えるとあまりおすすめできませんが)ホームセンターや、ペットショップ、インターネットで売っていれば便利です。自宅に配達してくれたら楽できます。ちなみに、私自身生来ものぐさなので、動物を車に乗せ、車内を汚し、わざわざ動物病院に出かけなくてもいいのなら、それですましたいと思う気持ちはよく理解できます。しかし、それではあまりにも危険が大きいのです。将来、感染動物にも安全に投薬できる予防薬や、100%の予防方法ができたならば、検査の必要はなくなるでしょう。
獣医の立場から申し上げると、獣医師たるもの、動物の顔、息づかいなど健康状態を診ずに薬を処方したり、注射をするべきではありません。薬屋さんでよいと考える獣医さんや、便利でいいやと考える飼い主さんとは、根本的に考えを異するものなので、しかたがありません。
当院では、フィラリア検査の時、健康診断を兼ねた、わん・にゃんドッグをおすすめしています。
せっかく痛い思いをして採血したのに、フィラリア検査だけではもったいないですよね。言葉を話すことができない動物のために、病気をいち早く発見するために利用していただいております。
わん・にゃんドッグは5000円かからず、フィラリア検査、血液一般検査(赤血球数・容積・血色素量・白血球数・血小板数)、肝臓・腎臓の生化学検査を実施しています。現在では、ほとんどの方が検査を希望され、毎年行うことで前年度の数値と比較でき、病気の早期発見・早期治療に役立っております。
腎疾患などは、中高年期にかけ発生率はグンと増加し、臨床症状が出た後ではコントロールさえままならない病気です。少なくとも定期検査でひっかかるならば、コントロールしていくことも可能なのです。
実際、年間数頭は腎障害や肝障害などが見つかり早期治療ができています。
猫ちゃんも蚊にさされることで、フィラリアに感染します。愛猫にできる限りの予防を考えている方は、フィラリア予防もいたしましょう。猫ちゃんのフィラリア感染も診断可能です。ぜひご利用ください。
獣医の立場から申し上げると、獣医師たるもの、動物の顔、息づかいなど健康状態を診ずに薬を処方したり、注射をするべきではありません。薬屋さんでよいと考える獣医さんや、便利でいいやと考える飼い主さんとは、根本的に考えを異するものなので、しかたがありません。
当院では、フィラリア検査の時、健康診断を兼ねた、わん・にゃんドッグをおすすめしています。
せっかく痛い思いをして採血したのに、フィラリア検査だけではもったいないですよね。言葉を話すことができない動物のために、病気をいち早く発見するために利用していただいております。
わん・にゃんドッグは5000円かからず、フィラリア検査、血液一般検査(赤血球数・容積・血色素量・白血球数・血小板数)、肝臓・腎臓の生化学検査を実施しています。現在では、ほとんどの方が検査を希望され、毎年行うことで前年度の数値と比較でき、病気の早期発見・早期治療に役立っております。
腎疾患などは、中高年期にかけ発生率はグンと増加し、臨床症状が出た後ではコントロールさえままならない病気です。少なくとも定期検査でひっかかるならば、コントロールしていくことも可能なのです。
実際、年間数頭は腎障害や肝障害などが見つかり早期治療ができています。
猫ちゃんも蚊にさされることで、フィラリアに感染します。愛猫にできる限りの予防を考えている方は、フィラリア予防もいたしましょう。猫ちゃんのフィラリア感染も診断可能です。ぜひご利用ください。
この記事へのコメント
ルナ動物病院さま
詳しいご説明ありがとうございました!
私はもちろん病院で購入出来る薬剤しか使用していません…
市販薬の違いを教えてくださってありがとうございました!
ただ、フロントラインやプラクティックでも抵抗のある飼い主さんの話を聞くとちょっと考えたりもしますが…
我が愛犬のお散歩はいろんなフィールドに出かけるので駆除薬に頼らないと困るので使用しています!
詳しいご説明ありがとうございました!
私はもちろん病院で購入出来る薬剤しか使用していません…
市販薬の違いを教えてくださってありがとうございました!
ただ、フロントラインやプラクティックでも抵抗のある飼い主さんの話を聞くとちょっと考えたりもしますが…
我が愛犬のお散歩はいろんなフィールドに出かけるので駆除薬に頼らないと困るので使用しています!
Posted by バビママ at 2010年09月03日 22:32
バビママさん
コメントありがとうございます。
動物病院で販売しているノミ駆除剤は、
ある程度の試験を経ているので持続時間や副反応などのことがわかっています。
大きな違いは、シャンプーしても効果が持続する点でしょう。
市販の駆除剤のほとんどは、
洗えば効果が半減してしまうことが多いので注意が必要です。
また、
薬剤を溶かしている基材に皮膚が反応し、
赤くなったり痒がったりするケースがあります。
もちろん敏感肌の方は病院販売のものでも発生しますが、
市販薬のほうが多く経験をしています。
ノミ・ダニ予防は命に関る寄生虫や皮膚病の予防のためにも、
動物の健康維持のために必須のものです。
ノミ・ダニの人への健康被害も報告されています。
バビママさんが駆除剤のどこに抵抗を感じているかわかりませんが、
健康のために必要なことならば、
多少高くても市販品ではなく、
安全な実績ある病院の予防薬を使用するべきだと考えます。
いかがでしょうか?
コメントありがとうございます。
動物病院で販売しているノミ駆除剤は、
ある程度の試験を経ているので持続時間や副反応などのことがわかっています。
大きな違いは、シャンプーしても効果が持続する点でしょう。
市販の駆除剤のほとんどは、
洗えば効果が半減してしまうことが多いので注意が必要です。
また、
薬剤を溶かしている基材に皮膚が反応し、
赤くなったり痒がったりするケースがあります。
もちろん敏感肌の方は病院販売のものでも発生しますが、
市販薬のほうが多く経験をしています。
ノミ・ダニ予防は命に関る寄生虫や皮膚病の予防のためにも、
動物の健康維持のために必須のものです。
ノミ・ダニの人への健康被害も報告されています。
バビママさんが駆除剤のどこに抵抗を感じているかわかりませんが、
健康のために必要なことならば、
多少高くても市販品ではなく、
安全な実績ある病院の予防薬を使用するべきだと考えます。
いかがでしょうか?
Posted by ルナ動物病院 at 2010年09月03日 17:48
いつもたくさんの情報をありがとうございます!
こちらの『ノミ駆除薬…効果のほど副作用を考えるとあまりオススメ出来ない…』との記載について詳しく記事にしていただけたらありがたいのですが…
普段からノミダニ駆除薬を抵抗を感じながらも致し方なく使っている飼い主であります!
よろしくお願いします!
こちらの『ノミ駆除薬…効果のほど副作用を考えるとあまりオススメ出来ない…』との記載について詳しく記事にしていただけたらありがたいのですが…
普段からノミダニ駆除薬を抵抗を感じながらも致し方なく使っている飼い主であります!
よろしくお願いします!
Posted by バビママ at 2010年09月03日 16:50