ルナ先生日記

浜松市中区佐藤にあるルナ動物病院 院長のブログです。 動物病院の先生は日頃こんなこと・あんなことを感じています。 ぜひおたのしみください。

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唾液腺嚢胞

カテゴリー │歯科・耳鼻咽喉科

唾液腺嚢胞久々、病気についての投稿です。
首元が腫れていること、わかりますか?
これは「唾液腺嚢胞」と呼ばれる病気です。
唾液腺嚢胞何らかの原因(原因不明)で唾液腺が破裂すると、
唾液は刺激が強いため炎症反応で皮膚の下に唾液と漿液が溜まります。
ここに針を刺し血液混じりの粘液を吸引して、診断・治療を実施します。
唾液腺嚢胞吸引後ステロイドなど投薬すると一時的に腫れはおさまりますが、
破裂した唾液腺がふさがらない限り何度も腫れ、
たまりすぎると呼吸困難(私には経験がありませんが)になるそうです。
唾液腺嚢胞破裂した唾液腺を摘出すれば根治しますが、
唾液腺の破裂箇所がわからないため下顎腺・舌下腺(導管含む)を一括摘出します。
このワンちゃんの摘出手術も無事に終了。
唾液腺嚢胞抜糸後も再発せず、今のところ調子はよろしいようで・・・
再発しないことを祈りつつ、
感謝です。
唾液腺嚢胞このように唾液腺が口腔内の舌根部で腫れることもあり、
これが「舌下部粘液嚢胞」俗に言う「ガマ腫」です。
このワンちゃんのガマ腫は大きくありませんが、
唾液腺嚢胞口の中の袋を切開・開口させることで治癒します。
歯磨きによって口腔内を毎日チェックすれば、
早期発見につながりますね。



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