ルナ先生日記

浜松市中区佐藤にあるルナ動物病院 院長のブログです。 動物病院の先生は日頃こんなこと・あんなことを感じています。 ぜひおたのしみください。

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犬インフルエンザ

カテゴリー │病気

新型インフルエンザは犬や猫には感染しないのでご安心ください。
しかし、今や新型インフルエンザは200名近い人が感染し、全国に広がるのは目前です。
今のところ、従来のインフルエンザのほうが致死率は高いので、
正確な情報を身につけ、パニックにならず十分気をつけるようにしましょう。

38度以上の発熱があり、おかしいな? と思ったら、
まずは保健所に電話、今はそれが大事です。
浜松市の発熱相談窓口は
 浜松市保健所 053-453-6118
ですが、浜松で発生したらすぐに回線はパンクするでしょう。
つながらなければ、行こうと思った病院にまずは電話を掛けてください。
おそらく、病院ごとのマニュアルを作っているはずです。

さて今日の本題、
『犬のインフルエンザって あるの?』
最近よく尋ねられます。

ちょっと前まで、犬にインフルエンザはないと言われていました。
しかし、2004年の1月 米国フロリダ州のドッグレース場でグレーハウンド22頭に発熱やせきなどの症状が出て、8頭が肺炎などで死にました。未知の呼吸器疾患の症例で、組織から採取したウイルスは馬のウイルスとそっくりのA型インフルエンザ(H3N8型)だったそうです。
馬のウイルスが変異した「新型犬インフルエンザ」であると、同定されました。
複数の州でレース犬や飼い犬に広まり、米疾病対策センター(CDC)やフロリダ大の研究者が明らかにしたところでは、感染犬の8割は軽い症状で済み、症状が全く出ない犬もいて、致死率は推定5-8%でした。
その後の調査で、10年前くらいから犬インフルエンザが感染していたことが判明しました。
馬では40年以上前からインフルエンザが検出されていますが、人への感染例はないそうです。
CDCは「過度な心配は必要ない」としていますが、
危険性はゼロとはいえないため慎重に監視を続けています。
詳しくはこちら、
犬・猫のインフルエンザ
ABC NEWS

有名どころで、犬には「パラインフルエンザ」があります。
インフルエンザと紛らわしいのですが、インフルエンザとは科が全く違いますからお間違いなく。
そしてこのウイルスが主となり、犬アデノウィルス2型、ボルデテラ(細菌)などと混合感染すると、
いわゆるケンネルコフと呼ばれる上部気道感染症を引き起こします。
仔犬が感染しやすく、ペットショップやブリーダーなどでは次々と感染し、
咳、くしゃみ、鼻水、目ヤニなどのかぜの症状を呈します。
ケンネルコフもこじらせば肺炎で死亡するので、仔犬が咳をしていたら要注意です。
早期の治療が重要でしょう。
皆様おなじみの、混合ワクチンのなかに含まれているのでワクチン接種も必要でしょう。



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