2009年05月29日17:41
目ヤニ
カテゴリー │眼科
私のマルチーズの目やには薄い肌色なのに 友達の黒や茶の犬の目やには 黒なんです!?なぜですか?
このような質問を受けました。
目やにについては、よく質問を受けます。
犬種の色によって目やにの色が異なっているのではなく、目やにの質による色の違いなのでしょう。
回答は明確に記載されている本がないので、私の推論になります。
このような質問を受けました。
目やにについては、よく質問を受けます。
犬種の色によって目やにの色が異なっているのではなく、目やにの質による色の違いなのでしょう。
回答は明確に記載されている本がないので、私の推論になります。
目ヤニにはいろいろな色があります。
感染症を疑う目やにの場合、
緑や黄色の色がついていることが多く、結膜の充血など目の症状も伴うことが一般的です。
すぐに、かかりつけ医に診てもらいましょう。
茶色の目ヤニや、白っぽいゼラチンのような目ヤニの場合は、
目のふちの毛についた涙が蒸発しひからびた状態なので、治療が必要ない場合がほとんどです。
おそらく、質問された方のワンちゃんもこれでしょう。
涙は3層からできています。
その3層は、
外側から油層、液層、粘液(ムチン)層と呼ばれ、分泌される部位も、成分も役割も異なります。
油層の成分は混合脂質で、液層の蒸発を防ぐ蓋の役割をします。
続く液層の主成分はナトリウム、カリウムなどの電解質です。まさに海の水と同じで、涙が塩辛いのはこの味なのです。液層は角膜の内と外を行き来し、各部位に潤いと栄養を与えます。
そして角膜に接する粘液層は、主にムチンと呼ばれるタンパク質からなります。ムチンの粘りのおかげで、涙は角膜の表面にとどまることができているのです。
動物の場合は目のふち近くまで毛で覆われ、特に内眼角部が内反し毛が眼の中に入り込んでいる場合が多く、そうした動物は涙を常時流し、眼の内側から鼻にかけて濡れています。
毛に付着した涙の水分は当然蒸発しやすいので、残った油分やたんぱく質成分の比率によって色が変わってくるのでしょう。
この涙による色素沈着を気にして、来院する方もいます。
鼻涙管という涙を鼻に流す管が詰まっていることもあり、涙管の洗浄をするだけでいい場合もあります。
単純に内眼角の毛が入り込んでいるだけの場合もありますが、多くが内反症による涙湖(涙がたまる部分)の形成不全です。
外科手術によって矯正できますが、100%改善するわけではないようです。
この手術は当院では行っていませんので、できる病院をご紹介しています。
涙は角膜を保護しています。
こうした涙が外にあふれやすい動物は、角膜を保護しなくてはいけない涙が少なくなっているかもしれないので、角膜の病気、傷などにも注意しましょう。
通常、角膜が病気なると眼のしょぼつきが見られます。
動物が眼を気にしたり、眼をこすったり、眼をしょぼつかせる場合はすぐに病院にかかりましょう。
ワンちゃんの目ヤニは病気のシグナルになります。
結膜の充血、目のしょぼつきとともに、みなさん注意しましょう。
感染症を疑う目やにの場合、
緑や黄色の色がついていることが多く、結膜の充血など目の症状も伴うことが一般的です。
すぐに、かかりつけ医に診てもらいましょう。
茶色の目ヤニや、白っぽいゼラチンのような目ヤニの場合は、
目のふちの毛についた涙が蒸発しひからびた状態なので、治療が必要ない場合がほとんどです。
おそらく、質問された方のワンちゃんもこれでしょう。
涙は3層からできています。
その3層は、
外側から油層、液層、粘液(ムチン)層と呼ばれ、分泌される部位も、成分も役割も異なります。
油層の成分は混合脂質で、液層の蒸発を防ぐ蓋の役割をします。
続く液層の主成分はナトリウム、カリウムなどの電解質です。まさに海の水と同じで、涙が塩辛いのはこの味なのです。液層は角膜の内と外を行き来し、各部位に潤いと栄養を与えます。
そして角膜に接する粘液層は、主にムチンと呼ばれるタンパク質からなります。ムチンの粘りのおかげで、涙は角膜の表面にとどまることができているのです。
動物の場合は目のふち近くまで毛で覆われ、特に内眼角部が内反し毛が眼の中に入り込んでいる場合が多く、そうした動物は涙を常時流し、眼の内側から鼻にかけて濡れています。
毛に付着した涙の水分は当然蒸発しやすいので、残った油分やたんぱく質成分の比率によって色が変わってくるのでしょう。
この涙による色素沈着を気にして、来院する方もいます。
鼻涙管という涙を鼻に流す管が詰まっていることもあり、涙管の洗浄をするだけでいい場合もあります。
単純に内眼角の毛が入り込んでいるだけの場合もありますが、多くが内反症による涙湖(涙がたまる部分)の形成不全です。
外科手術によって矯正できますが、100%改善するわけではないようです。
この手術は当院では行っていませんので、できる病院をご紹介しています。
涙は角膜を保護しています。
こうした涙が外にあふれやすい動物は、角膜を保護しなくてはいけない涙が少なくなっているかもしれないので、角膜の病気、傷などにも注意しましょう。
通常、角膜が病気なると眼のしょぼつきが見られます。
動物が眼を気にしたり、眼をこすったり、眼をしょぼつかせる場合はすぐに病院にかかりましょう。
ワンちゃんの目ヤニは病気のシグナルになります。
結膜の充血、目のしょぼつきとともに、みなさん注意しましょう。
この記事へのコメント
ストロベリープッチさん
コメントありがとうございます。
涙焼けがきれいになってよかったですね。
食事との因果関係など言われていますが、医学的な根拠はわかりません。
色素沈着は細菌感染によるものが大きいので、きれいに拭いてあげるのも効果があるのでしょう。
コメントありがとうございます。
涙焼けがきれいになってよかったですね。
食事との因果関係など言われていますが、医学的な根拠はわかりません。
色素沈着は細菌感染によるものが大きいので、きれいに拭いてあげるのも効果があるのでしょう。
Posted by ルナ動物病院
at 2009年05月30日 16:25

詳しい説明ありがとうございました♪
私のマルチーズ2才は生後から1才迄、涙焼けがひどく心配しましたが 食事を無添加フードと手作り食に変え 1日4回ほど目やにを拭く習慣にした所 1才頃から全く涙焼けがなくなり 真っ白な顔になりました。
素人考えで始めた習慣で 治療となったかどうかは定かではありませんがコメントさせて頂きました。
いつも 犬の為にありがとうございます♪
私のマルチーズ2才は生後から1才迄、涙焼けがひどく心配しましたが 食事を無添加フードと手作り食に変え 1日4回ほど目やにを拭く習慣にした所 1才頃から全く涙焼けがなくなり 真っ白な顔になりました。
素人考えで始めた習慣で 治療となったかどうかは定かではありませんがコメントさせて頂きました。
いつも 犬の為にありがとうございます♪
Posted by ストロベリープッチ at 2009年05月29日 20:02