ルナ先生日記

浜松市中区佐藤にあるルナ動物病院 院長のブログです。 動物病院の先生は日頃こんなこと・あんなことを感じています。 ぜひおたのしみください。

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見つけ次第撲殺!中国の地方都市

カテゴリー │ルナ動物病院

~見つけ次第撲殺! 突然の犬禁止令の背景は? 中国の地方都市~
ショッキングな見出しに、
ほんとに~?
と、目を疑いたくなるニュースです。
ちなみに、中国では昨年も
~狂犬病相次ぎ、犬1万匹捕殺 中国雲南省~
というニュースがありました。
チベットへの対応なども含め、なんだか背筋がゾクゾクする国です。

是非はべつとして、
国際的な非難も無視し、中国政府はコレだけのことをしてまで防ぐことに真剣です。
それほど狂犬病は怖い病気なんです。
犬だけでなくすべての哺乳類に感染し、
今恐れられているインフルエンザなどよりも致死率は高く、
発病したらほぼ100%死亡するおそろしい殺人ウイルスなのです。
日本は数少ない清浄国。
お隣の韓国でも発生していることは、
この病気がいつ日本国内に侵入してもおかしくない環境であることを示しています。
恐ろしいことに今回のインフルエンザも、いつ日本国内に侵入したか未だに不明なんです。
ある日突然、狂った犬が浜松市に出現してもおかしくありません。
われわれ獣医師も狂犬病のことは知識として知っていても、
実際に今まで診たこともない症状で初診時には診断できないでしょう。
次々伝染し、人間の死者が出てはじめて、ようやく遺伝子検査で狂犬病ウイルスが分離されるのです。
犬だけでなくすべての哺乳類が感染する病気なので、野生動物に潜伏してしまうかもしれません。
人への被害を防ぐためには、狂犬病ワクチンの予防接種しかありませんが、日本での接種率は50%ちょっとしかないので、あっという間に国内全体に広がることでしょう。
そうした場合、ワクチン接種していない残りの50%の人は、どのように考え対処するのでしょう。
あわててワクチン接種することは間違いないですが、
万が一感染し、しかも人に咬み付き感染させ死亡させてしまったら・・・。
知らなかったから?
そのような理由では、死亡した遺族が許してくれるわけがありません。
副作用の問題、獣医師会の利権問題など、
獣医師として問題となるべき点は知っていますが、
それを上回る予防効果が必要だと信じなくてはいけないのでしょう。
注射していない方ほど愛犬家? などと考え、注射をしない方がいるようです。
いざ日本国内で狂犬病が発生し、
ワクチン接種していない犬は全頭捕殺などとなったとき、
その人たちはどうするのでしょう。
自分たちのしでかしたことに責任が取れるのでしょか?



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この記事へのコメント
ストロベリープッチさん
コメントありがとうございます。
ストロベリープッチさんのように、皆さんが考えてくれたらいいのですが・・・。

狂犬病は恐ろしい病気で治療法もありません。
そのためのワクチンですが、
狂犬病ワクチンで死亡するワンちゃんもいるので、
副作用も含め予防薬全体に問題が山積しているのも事実です。

狂犬病ワクチンに関しては、
自らの愛犬を守ることはもちろんですが、
犬を飼っていない人も巻き込まないように接種しているのだという、
公衆衛生上の意識も必要です。
浜松祭りの会場にも犬を連れてきている人がいましたが、
動物を飼っている人のほうが少なく、
すべての人がいぬ好きでないことも考えて、
人と動物と共存する道を考えること、
それが重要なんでしょう。

接種率50%は、公的機関の調べです。
近年のペットブームで飼育頭数は確実に増加していて、
ペットフード会社の飼育動物実数から計算すると40%以下になるそうです。

狂犬病ウイルスが国内に侵入しないことを祈るばかりです。

目ヤニについては、患者さんからも同じような質問がけっこうあります。
ブログにあらためて書き込みますね。
お待ち下さい。
Posted by ルナ動物病院ルナ動物病院 at 2009年05月29日 10:08
先日TVで初めて狂犬病の怖さを感じました。

勿論 ワクチンから予防接種 フィラリア ノミダニ等々全て愛犬には接種してますが ノミダニの駆虫剤の副作用の不安があるのも素人なので事実です!

が、いざ病気の怖さを知ると 予防接種の必要性を改めて感じます。

愛犬への必要性と 周りの人への安全性…飼い主の義務と言うことを。

50%とは 驚きの数学ですね

話は変わって、素朴な質問なのですが…
私のマルチーズの目やには薄い肌色なのに 友達の黒や茶の犬の目やには 黒なんです!?なぜですか?

なんて 変な質問すいません!!
Posted by ストロベリープッチ at 2009年05月29日 01:16
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