ルナ先生日記

浜松市中区佐藤にあるルナ動物病院 院長のブログです。 動物病院の先生は日頃こんなこと・あんなことを感じています。 ぜひおたのしみください。

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軟口蓋過長症の手術で快適生活

カテゴリー │心臓・呼吸器疾患

軟口蓋過長症の手術で快適生活軟口蓋過長症という病気はご存知ですか???
口の奥、口腔と鼻腔を隔てるひだが軟口蓋です。
これがのびている状態が軟口蓋過長症です。
症状は、南アフリカのワールドカップの応援で有名になった『ぶぶぜら』のようです。
『ぶーぶー』と、はえが舞っているかのように、せわしない音ですよね~
軟口蓋過長はこのような五月蝿い呼吸するので、だれでもすぐわかるのですが、
『気管虚脱』http://lunahp.hamazo.tv/c531059.htmlとの区別が必要です。


はなぺちゃのワンちゃんであるパグやブルなどの短頭種が、
『ふがふが、ぶひ~ぶひ~』と音を立てながら苦しそうに呼吸をし、いびきをかきますよね~。
アレが特徴です。
軟口蓋過長症の手術で快適生活
その音を聞いている飼い主さんのほうが辛く・苦しくなる音です。
こうした症状は短頭種症候群と呼ばれ、
軟口蓋の異常過長、鼻の穴の閉塞、声帯嚢の反転脱出を伴います。
そのままでも生きていくことはできるかもしれませんが・・・さすがに辛いでしょう。
口頭麻痺、気管虚脱に進行したり、突然死の原因にもなります。
のびてしまった軟口蓋や声帯嚢を切除し、鼻の穴を大きくする手術で、
たちまちいびきはなくなり呼吸は楽になります。
私は軟口蓋の切除手術しか行っていませんが、それでも効果的面です。
軟口蓋過長症の手術で快適生活
このワンちゃんはフレンチブルドッグ。
いびきはもちろん、興奮すると『ぶひ~ぶひ~』せわしない呼吸です。
手術後にはスッキリ!!  呼吸が楽になり、いびきもなくなり、
飼い主さんもワンちゃんも快適に暮らすことができるようになりました。
昔はのびた軟口蓋を切除し縫っていてましたが、
現在当院には
『半導体レーザー』http://www.asuka-med.com/dvl15.htmlがあり、
出血もなく短時間にあっという間に切ることができるようになりました。

軟口蓋手術は切除するだけの、それほど技術的にむずかしい手術ではないで、行っている病院は多いでしょう。
長生きするためにも、辛そうな呼吸のワンちゃんは、主治医の先生にご相談してみてね。

楽になりますよ~



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