ルナ先生日記

浜松市中区佐藤にあるルナ動物病院 院長のブログです。 動物病院の先生は日頃こんなこと・あんなことを感じています。 ぜひおたのしみください。

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膿皮症(細菌感染による皮膚炎)

カテゴリー │皮膚疾患

膿皮症(細菌感染による皮膚炎)動物の皮膚炎のほとんどが感染症であり、
最も多いのが細菌感染が原因でおきる膿皮症でしょう。
このワンちゃんは外耳炎・下顎から下腹全体四肢までつづく皮膚炎があり、発赤・掻痒・痂皮・脱毛がおきています。
脇・内股は特に皮膚が肥厚していました。
検査結果は細菌感染とマラセチアの混合感染です。
基礎疾患でアレルギーの関与があるかもしれませんが、まず感染をコントロールします。
膿皮症治療の基本はシャンプー療法と3~4週間の抗生剤内服です。

膿皮症(細菌感染による皮膚炎)細菌性皮膚炎の典型例では、リング状に薄皮がむけ、脱毛部が点在し『虫食い状態』になっています。
よく観察すると、にきびのようなポチッとした皮疹や膿を含んだ膿疱疹があり、これがはじけ輪になって皮がむけていき脱毛します。

膿皮症(細菌感染による皮膚炎)外耳炎や趾間炎はワンちゃんで多い病気です。
動物は足の先や指の間をペロペロ舐め続けることで重度に悪化させ、ひどいものでは潰瘍を形成します。
悪化原因は感染症ですが、舐める原因がアレルギーのこともあります。

膿皮症(細菌感染による皮膚炎)口の周り・目の周りの湿潤な環境は細菌感染を起こしやすい場所です。
キャバリアなどは皮脂腺が多いので注意しましょう。
口角や下唇の襞部分は特にヨダレや舐めることで皮膚炎を悪化させるため、何度でもふいて清潔にすることで皮膚炎を防ぐことができます。

膿皮症(細菌感染による皮膚炎)ネコちゃんでこのような黒いぶつぶつを発見したことはありませんか?
これは、ニキビと同じようなアクネ菌による感染症状です。
そのまま放置すると、ニキビの親玉のような皮膚炎がおきてきます。
黒いつぶつぶを除去するように、いつも清潔にふいてあげましょう。
このように感染症のほとんどが、シャンプーをこまめに実施して清潔にするで防ぐことができます。
スキンケアが一番大切ですね。





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