ルナ先生日記

浜松市中区佐藤にあるルナ動物病院 院長のブログです。 動物病院の先生は日頃こんなこと・あんなことを感じています。 ぜひおたのしみください。

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疥癬症・耳ダニ・毛包虫(寄生虫による皮膚炎)

カテゴリー │皮膚疾患

疥癬症・耳ダニ・毛包虫(寄生虫による皮膚炎)動物の皮膚につく寄生虫は、皮膚炎だけでなく全身状態を悪化させる病気を伝搬したり人へ感染させる場合もあるので注意が必要です。
寄生虫は目に見える大きさのものから、顕微鏡で検査しないとわからない大きさのものから様々です。
このネコちゃんは全身の痒み・かさぶた・脱毛の症状がありました。



疥癬症・耳ダニ・毛包虫(寄生虫による皮膚炎)顕微鏡検査でダニが観察され(疥癬症)たので駆除剤で治療します。
耳のふちや顔面に症状が出やすいのですが全身にも広がり、動物からヒトへ感染した場合アレルギーのような発疹がひろがります。
しかし疥癬症は、顕微鏡で観察できない場合もあるため診断に苦慮することがあり、治療のために試験的投薬もしばしば実施します。
疥癬症・耳ダニ・毛包虫(寄生虫による皮膚炎)耳ダニ(ミミヒゼンダニ)です。
外耳炎の原因となり、乾燥した黒い耳垢と強い痒みが特徴です。
この寄生虫の仲間である穿孔ヒゼンダニが前述のネコちゃんの皮膚炎の原因です。

疥癬症・耳ダニ・毛包虫(寄生虫による皮膚炎)外部寄生虫の検査は、皮膚をメスで少し削り顕微鏡で観察します。
この寄生虫はニキビダニ(毛包虫)です。
正常な皮膚にも寄生していますが、厄介な皮膚炎の原因にもなります。
以上は顕微鏡レベルの寄生虫でしたが、目に見える外部寄生虫にノミやダニがいます。
通常は月1回(最近では3ヵ月持続する薬剤もあります)の予防薬で駆除できるので、病気に感染させないため、わが身を守るためにもぜひ実施しましょう。



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